mixiユーザー(id:22942022)
2017年03月19日05:20
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週記330 星を継ぐもの
今回はまたいい物語に出会ってしまった、ということでJames・P・Hogan氏のInherit the Starsについて書いていこうかと思います。
物語の舞台は人間が宇宙に進出を始め、月で発見された5万年前の知的生命体ルナリアンの遺体を発見したところから始まります。
主人公はハントという学者です。
彼はルナリアンの遺体を発見した宇宙機構からの依頼で遺体の調査を行いことになるのですが、その結果は驚くべき事実でした。
っとまあそんな感じの内容ですが、私がこの物語を気に入っている理由は３つあります。
それぞれ書いて行きましょう。
�．瀬ぅ淵潺奪�な時間の跳躍とリンク
ネタバレになってしまいますが、物語は３つの時系列の事象が折り重なって描かれて行きます。現代、5万年前、そして2500万年前。それぞれの時代の莫大な時間のズレが意味する重大な意味は物語の最後で明らかにされます。最後まで読むとするりと溶解する謎の描き方は美しい程に精緻で巧妙でした。圧巻です。
�⊆存修靴Δ�SF(隠された事実を見つけたような高揚感)
この物語には突飛で原理のまるでわからない技術はでてきません。理論と推論に基づいて構成されていて、最後には予想外の事実が明らかにされます。そして物語で語られる全ては現実に起こり得る事象であるのです。あったかもしれない未来というのはなんとも神秘的で、それを物語の中で追体験することで得られる知的興奮はまさに素晴らしい、の一言です。
��ハントという人間描写
物語の中で、中心人物として描かれているハントは様々な学問に精通する一種の天才的人物です。物語の中では一度も天才という形容は出てきませんでしたが、彼の発言や行動、他者からの信頼の描写が克明にそのことを表しています。
さておき、彼はルナリアンの謎を解く過程で様々な人間と仕事をして色々な場所に行くわけですが、物語の最後に次のような描写があります。
遠い過去の思い出が次々にまぶたを横切った。ロンドンのスラム街の二階の寝室に押し込まれて本を読んでいる少年。ケンブリッジの狭い町並みを毎日自転車で走り抜ける青年。かつての自分も、この先の自分も、今のハントにとってはまるで現実とは関わりがなかった。彼は生涯、一度も立ち止まることなく歩み続けてきた。そして、彼は常にそれ以前の自分から未知の自分へと変貌する過程を生きてきた。新しい世界に立つと、必ずその向こうから更に別の世界が彼を差し招いた。どこへ行っても周囲は知らない顔だらけだ。見知らぬ顔は、ちょうど前方の靄の中から浮かび上がってくる岩の影のように、彼の傍を流れて消えていった。岩と同じように、人々は一瞬、紛れもなくそこにいるかに見えながら、やがて幻のように背後の闇に吸い込まれた。フォーサイス・スコット。フェリックス・ボーラン。ロブ・グレイ。彼らは皆、もはや存在していない。コールドウェルも、ダンチェッカーも、いずれは他の者たちの後を追って彼の目の前から姿を隠すのだろうか？未来の時間のベールに隠された見知らぬ世界からどんな人物が登場してくるのだろうか？
Inherit the Stars（星を継ぐもの）
James・P・Hogan
私はこの人生観の人間らしさ、科学者らしさの描写がとても気に入っています。というのも科学者の情動をよくある心情描写で表すのはとても陳腐になりやすく、一般化しやすくなってしまうからです。ハントの情動はハントでしかあり得ない人生観を伴っているところが素晴らしくて、物語の最後にあるその描写が彼の行動の全てを内包されているんですよね。そこに痺れました。
以上
【最近のDiary】
・Sick
Few days ago, my girlfriend got cold (because of tired by long travel, probably). We have been planning to Nagasaki travel since today, so I worried her condition recently. Unfortunately again, yesterday, I also got cool, maybe work too hard. That’s too bad! I hope after wake up, we back to good condition! 2017.3.19 0:00
【最近のShell】
・千葉の何処かで食べたハマグリ（Photo No.1)
東京駅からバスに揺られて大体に時間、海の近くで貝のバイキングがあったので食べてきました。ハマグリの中でも個体差があって写真のように大きいものから、お手頃サイズまで色々です。食べ比べると大きいものより小さいもののほうが味はちょうどよくていいですね。
【最近のItalian】
・俺のイタリアン（Photo No.2)
新宿歌舞伎町にある俺のイタリアンのお通し。おしゃれで値段もそんなに高くないので二次会とかで少人数で飲むのにいい感じ。ワインも美味しいので誰かと行ったときに試してみると良いでしょう。
物語の舞台は人間が宇宙に進出を始め、月で発見された5万年前の知的生命体ルナリアンの遺体を発見したところから始まります。
主人公はハントという学者です。
彼はルナリアンの遺体を発見した宇宙機構からの依頼で遺体の調査を行いことになるのですが、その結果は驚くべき事実でした。
っとまあそんな感じの内容ですが、私がこの物語を気に入っている理由は３つあります。
それぞれ書いて行きましょう。
�．瀬ぅ淵潺奪�な時間の跳躍とリンク
ネタバレになってしまいますが、物語は３つの時系列の事象が折り重なって描かれて行きます。現代、5万年前、そして2500万年前。それぞれの時代の莫大な時間のズレが意味する重大な意味は物語の最後で明らかにされます。最後まで読むとするりと溶解する謎の描き方は美しい程に精緻で巧妙でした。圧巻です。
�⊆存修靴Δ�SF(隠された事実を見つけたような高揚感)
この物語には突飛で原理のまるでわからない技術はでてきません。理論と推論に基づいて構成されていて、最後には予想外の事実が明らかにされます。そして物語で語られる全ては現実に起こり得る事象であるのです。あったかもしれない未来というのはなんとも神秘的で、それを物語の中で追体験することで得られる知的興奮はまさに素晴らしい、の一言です。
��ハントという人間描写
物語の中で、中心人物として描かれているハントは様々な学問に精通する一種の天才的人物です。物語の中では一度も天才という形容は出てきませんでしたが、彼の発言や行動、他者からの信頼の描写が克明にそのことを表しています。
さておき、彼はルナリアンの謎を解く過程で様々な人間と仕事をして色々な場所に行くわけですが、物語の最後に次のような描写があります。
遠い過去の思い出が次々にまぶたを横切った。ロンドンのスラム街の二階の寝室に押し込まれて本を読んでいる少年。ケンブリッジの狭い町並みを毎日自転車で走り抜ける青年。かつての自分も、この先の自分も、今のハントにとってはまるで現実とは関わりがなかった。彼は生涯、一度も立ち止まることなく歩み続けてきた。そして、彼は常にそれ以前の自分から未知の自分へと変貌する過程を生きてきた。新しい世界に立つと、必ずその向こうから更に別の世界が彼を差し招いた。どこへ行っても周囲は知らない顔だらけだ。見知らぬ顔は、ちょうど前方の靄の中から浮かび上がってくる岩の影のように、彼の傍を流れて消えていった。岩と同じように、人々は一瞬、紛れもなくそこにいるかに見えながら、やがて幻のように背後の闇に吸い込まれた。フォーサイス・スコット。フェリックス・ボーラン。ロブ・グレイ。彼らは皆、もはや存在していない。コールドウェルも、ダンチェッカーも、いずれは他の者たちの後を追って彼の目の前から姿を隠すのだろうか？未来の時間のベールに隠された見知らぬ世界からどんな人物が登場してくるのだろうか？
Inherit the Stars（星を継ぐもの）
James・P・Hogan
私はこの人生観の人間らしさ、科学者らしさの描写がとても気に入っています。というのも科学者の情動をよくある心情描写で表すのはとても陳腐になりやすく、一般化しやすくなってしまうからです。ハントの情動はハントでしかあり得ない人生観を伴っているところが素晴らしくて、物語の最後にあるその描写が彼の行動の全てを内包されているんですよね。そこに痺れました。
以上
【最近のDiary】
・Sick
Few days ago, my girlfriend got cold (because of tired by long travel, probably). We have been planning to Nagasaki travel since today, so I worried her condition recently. Unfortunately again, yesterday, I also got cool, maybe work too hard. That’s too bad! I hope after wake up, we back to good condition! 2017.3.19 0:00
【最近のShell】
・千葉の何処かで食べたハマグリ（Photo No.1)
東京駅からバスに揺られて大体に時間、海の近くで貝のバイキングがあったので食べてきました。ハマグリの中でも個体差があって写真のように大きいものから、お手頃サイズまで色々です。食べ比べると大きいものより小さいもののほうが味はちょうどよくていいですね。
【最近のItalian】
・俺のイタリアン（Photo No.2)
新宿歌舞伎町にある俺のイタリアンのお通し。おしゃれで値段もそんなに高くないので二次会とかで少人数で飲むのにいい感じ。ワインも美味しいので誰かと行ったときに試してみると良いでしょう。
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