私の身の回りには親によって子(私よりも少し下、就活しているくらいの年齢の学生)が苦しんでいる人が多く、今回親戚の一人から相談を受けました。
親からの理不尽は子供(ここでは親に対する就職前の男女)にとって逃げ場がなく、気の持ち方によっては一生を棒に振る結果にもなる深刻な問題です。
「誰の金で大学行っていると思っているんだ!」なんて言われたらそれこそ子供にとって言い返すことは不可能なことで、自分の意見を蔑ろにされる苦痛と不条理を憎むしか出来ません。
逃げ道がありません。
相談をしてくれた親戚の子(ここではAくんとしましょう)の父親とは面識がありましたが、愛嬌のありそうな外面とは違って、家庭では子供の進路やら人格を否定して喧嘩していることが多かったようです。
相談に来たAくんはそんな理不尽に随分昔から耐えてきたようですが、いざ就職を前にして、父親の精神の不安定化に耐えられなくなってきたということでした。
彼は繰り返される人格否定に我慢の限界で暴力を振るいたくなる衝動にも駆られると、涙を流しながら話してくれました。
相談は両親と別居して就職先の近くのアパートで下宿するための敷金を借金として工面してほしい、と言うものでした。
少なくない費用でしたが、私は即決で必要な資金提供をしました。
それが彼の逃げ道となって、同時に社会人としての新生活を踏み出すための足がかりとなるなら、それは大した費用とは感じませんでした。
お金を渡すときに私は彼に言いました。
「これから働き始める前に一つだけ言っておきたいことがある。必ず逃げ道を用意しておくんだ。どうしても辛くなったとき、どうしようもなくなる前にそこから抜け出すための逃げ道を。それは別の職業の資格の勉強でも良いし、自分自身のスキルアップでも良い。兎に角、どんな社会の理不尽に襲われても自分を失わないように、喪わないように逃げ道を用意しておくんだ」
それは私の処世術でもありました。
逃げ道を用意する、というと少し聴こえが悪いかもしれませんが、逃げ道という選択肢を作っておくということが大切なのだと私は考えています。
それがないと人間はいくらでも追い詰められる事が出来てしまうし、自分自身で自分を追い詰めてしまうことも出来る、
だからこそ、人生を棒に振ってしまう前に逃げ込める道を自分の中で持っておくことが大切なのです。
幸いにして、Aくんは一人暮らしを始めるという逃げ道を持っていましたし、それを実行する精神的な体力も持っていました。
追い詰められた人は無気力、無抵抗そして鬱になりがちですが、彼はその前に自分の選択肢を選ぶ事が出来たんです。
私はその行動を少しだけ後押ししただけです。
結果として私の行動が彼の人生の一つの転機になったのなら幸いですし、後に彼が幸せに暮らせるきっかけになったのなら清福の至りです。
Bon Voyage!
以上
【最近のDiary】
・Made the my old diary book
Recently, I ordered mixi's book making service. That was nice! In that service, we can make book until 480 pages by about \4,000.
To read the old diary, I could trace my way of life. Young days feelings, thinkings are all connecting now.
【最近のScalpture】
・東京国際フォーラム(Photo No.1)
ちょっと道端にあったので寄ってみた東京国際フォーラム。初めて入りましたが中空が大きく開いたオシャレな空間とそこを横断する通路は冒険心をくすぐりますよね!
【最近のplate】
・GODIVA(Photo No.2)
GODIVAのチョコレートの箱についていたプレート。最近のブランド物の食品には金属の装飾を付けるのかと驚きました。
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