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2017年01月19日11:19

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樹氷ではないな、霧氷かな



午後4時になって買い物に行くのに濠のそばを自転車で走っていた。 大分傾いた西日に反射して向かいの公園の木々が白く浮かび上がってまるで白い花が咲いているように見えた。 桜が満開の時、霞か雲か、という形容がされるけれど霞か雲か、とまでは行かないけれど細かい花に喩えるのが適当だと思えるほどだ。 

これは日本語ではなんというのかと考えた。 樹氷ではないように思った。 大阪で育ちこのような景色には慣れてはいないけれど樹氷というと何か蔵王の山のどっかりとした樹氷というようなものがステレオタイプとして頭の中にあり、これはあのイメージからは遠いからだ。 雪は降っていないから霧か露が枝の先に凍結してできたものに違いなく、それでこの霧氷という言葉が浮かんできたのだった。 

この10年以上暖冬が続いていてこういうものもあまり見なくなった。 この並びで何年も前に同じような写真を撮って載せたことをうっすら覚えているけれどそれを探す気力はない。 そしてこの場所が凍り付き10cm以上の氷が張り人々がその上でスケートをし、バイクで走る若者までいたのを見たのはもう10年以上前に違いなくその写真も撮って載せている。 けれど今、気温は零度付近、夜間気温はマイナス3℃ほどで氷はまだ1cmほどでしかなくそれ以上に厚くなる予想は出ていない。 毎年今の時期になれば北の州フリースランドでは200km以上を滑るスケートマラソンが行われるかどうかニュースになることが嘗てはあったけれど今ではそれも殆どない。 その国民的大行事、11都市スケートマラソン大会が最後に開かれたのが20年前の1997年だからそれからしてもここのところ暖冬が続いていることは明らかだ。

夜8時のニュースでこの冬初めての野外スケートリンクで大会があったことが報じられていた。 屋内の競技用スケートリンクは去年からもうとっくに開いており世界大会、ヨーロッパ選手権等のニュースはあったし、野外といっても川や運河、湖沼には氷は張っても猫が歩けるかどうかぐらいでしかなく、ここで言う野外スケートリンクというのはフィールドホッケーのコートのような広場に水を張って凍らせそこでスケートをする仕組みのスケート場のことで各地にはそういったスケートクラブがあってオランダ北端グロニンゲン州で野外に水を引いたスケート場の氷が漸く規定の3cmに達したというので公式に野外リンクとして今季最初の大会を開いたということのようだ。 それに続く天気予報では各地で撮られた霧氷の写真が見られ、この現象を ruige rijp だと言うと言っていた。 
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