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2017年01月07日00:22

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言いたい放題のクルマレヴュー・【スズキ・スイフト・その1】

スズキ、スイフトをフルモデルチェンジ。1月4日から発売
(AUTOSPORT web - 12月27日 11:11)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=186&from=diary&id=4360654


 ■熾烈なコンパクトカー戦争、再び

 2016年末までにデビューが噂されていたが、少し遅れて1月4日に全面改良されてデビューしたスズキ・スイフト。デビュー遅れの原因は恐らく「あれ」だろうが、プロダクト自体は以前のタイプと同様、骨太になっているどころか、ラインナップが更に充実して来たのだから、気にせず出せば良いのにと思うほどの出来栄えだった。

 今、軽自動車と並んで最もクルマ業界でホットな市場がこのBセグメントと呼ばれるミドルクラスのコンパクトカー市場である。スズキ・スイフトのデビューは更に面白いものにしてくれるに違いない。

 ■走り重視のラインナップ、しかし「真打ち」はまだ先になりそう
 
 ラインナップも充実している。以前はエンジンだけでみたら、スイフトスポーツの1.6Lとベースグレードの1.2Lしかなかった。ところが今回はスイフトスポーツ無しでも

 ◆1.2LのNA
 
 ◆1.2Lのマイルドハイブリッド
 
 ◆1Lの直噴ターボ系

 と広がった。1.2LのNAはスズキお馴染みのK12C型エンジンの改良型。91馬力。1.2Lのマイルドハイブリッドはソリオの改良型、そして1LのターボはバレーノのK10C型エンジンである。

 しかし何と言っても驚いたのは、1Lの直噴ターボは新登場だが、車重が以前のタイプよりもぐっと軽量化されていることである。1.2LのNAの5MTが最も軽くて830kg。最も重いマイルドハイブリットの4WDでも960kgである。前回の1.2LのNAが990kg(XSグレード)だから、凄いことではないか。ハイブリッドは重い、という弱点を見事に克服している。但し燃費そのものはびっくりするほどではない。カタログ燃費も27.4km/L程度である。とはいえ、軽量化された車重と相まって、同乗者にハイブリッドですよ、という説明は要らないほど自然な走りをする。

 スズキ車は日本人の生活者の視点から作られているものが多いが、スイフトにも良き伝統はあり、1.2LのNA系には5MTも設定されている。それほど売れるとは思えないが、それでもちゃんと設定してあるところは嬉しい。何しろこの手のクルマは高齢者が乗る場合も少なくないのだ。
 
 現在のところ新型のスイフトスポーツはまだデビューしていないので、当分の間RSと呼ばれる1Lのターボが最上級グレードということになる。

  真打ちはこれからのようだ。

 ■新登場の1Lターボ車の出来栄えは? 特にバレーノとの比較

 このエンジン自体は既にバレーノに積まれているものだが、バレーノのエンジンをデチューンしている。馬力を111馬力から102馬力にまで落とした。レギュラーガソリン対応にするためだったと聞く(バレーノの111馬力のエンジンはハイオク仕様)。しかしそれでもリッター100馬力はキープされており、930kgという軽い車重でパワーウエイトレイシオは9.12。並の1.8L車と同等の加速はあると思われる。但し絶対的な馬力ではバレーノの方が上なので、加速性能という点ではバレーノに分がある。

 なお、手前味噌で大変恐縮だが、バレーノの試乗記はコチラバッド(下向き矢印)

 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1955109031&owner_id=58808945

 バレーノとの違いはブレーキもある。バレーノのブレーキの場合、後輪はドラムだが、スイフトはベーシックグレードのXG以外はすべて全輪ディスクブレーキである。この点はスイフトに分がある。取り回し半径も頑張っている。全輪ディスクブレーキにするとブレーキダクトが太くなりがちで、取り回し半径も悪くなりがち。しかし前のスイフトは5.2mだが、新型は4.8mに大幅に改善している。更にバレーノは車幅1745mmの3ナンバーなのに対し、スイフトは5ナンバー幅を守った。この点、スイフトの方が日本での日常に使いやすそうだ。勿論車幅1745mmが気にならず、バレーノのグラマラスにして伸びやか、それでいて大人の雰囲気に惚れたらあちらを買っても後悔はしないだろう。価格帯も被る。

 燃費の方はバレーノがハイオクで20.0km/L、スイフトRSターボはレギュラーガソリンで20.0km/L。但し高速道路の実燃費ではトルクで勝るバレーノが逆転しそうな気がする。

 駄目というほどではないものの、少々残念なのがトランスミッションとフロントグリル。バレーノと同じ6速ATなのだが、RSという記号性に期待するには余りにも洗練され過ぎていて、特徴が薄かった。肩透かしを受けたというか。こちらにも5MTを設定してくれたらなあと思った。それならば、俄然印象が違うだろう。フロントグリルはマツダ・デミオのスカイアクティヴDように、RSのターボにはレッドのラインが入る。最近の流行なのかもしれないが、迎合しなくてもという気がした。

 オプションのセーフティパッケージ(全車9万7200円)は、デュアルカメラブレーキサポート、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、エマージェンシーストップシグナル、SRSカーテンエアバッグ、フロントシートSRSサイドエアバッグをセットにしたもの。お買い得な安全装備なのでぜひ装備しておきたい。なぜかベーシックグレードのXGの場合、オプションでも選べない。バレーノはこの装備は標準である。ケチケチせずに全車標準にしたら良かろう。少しでも安く売りたいというのは理解出来るのだが。

 現在このセグメント、日産・ノートが新技術のE−POWERというエンジンを投入し、販売トップを走る。しかしトピックのE−POWER、ミドルグレード以上は200万円を越える。最早初代のトヨタ・プリウスと大差が無い価格になってしまった。不当に高いという訳ではないが、冷静になって価格を見ると、後もう少し我慢したら、VWポロの上位グレードに手が届く。そう考えると、ノートを買う前に一度スイフトを見て、試乗しておくことをお勧めしたい。

(続く)

もくじはコチラ左斜め下


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