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2017年01月05日20:03

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正月四日の月、火星、金星




今日一日外に出ずこの間町の鮨屋の主人から借りていたミステリーを読んで過ごした。 昨日、一昨日と本来のオランダの冬に近づきそれに少々の風が吹いて体感では日中零度近くになっていた。 風が無ければさほどではないのだが風が吹くと体感温度が2,3度下がり、その上おまけに湿気があるから冷たい。 そんな具合で50頁ほど読んで切れがいいなら外に出て散歩でもしようと思っていたものがその度に窓を雨が叩きつける。 だからロッキングチェアの上に長らく積んであった本やガラクタを片付けてそこに結局午後ずっと沈み込み日本では人気のあるらしいミステリー作家の「卒業」という昔観たダスティン・ホフマン主演の映画の題と同じだけれど内容は剣道と茶道がカギになる学生探偵推理ものの350頁ほどある文庫本の270頁ほどまでをネットラジオ局のソウル・ジャズ音楽を聴きながら読んでいると階下から晩飯コールとなった。 アメリカ映画の方では母と娘の両方に関係していわゆる親子丼の末学生から大人になる?という些か調子のいい男の話ではあるのだが今となっては一番親和性を感じるのはそこで母親を演じたアン・バンクラフトだなあと思いつつ二人だけの食卓に就けば豚の焼き鳥風串焼きグリルとインドネシア風焼きそばだった。

食後ふと眺めると午後7時の窓外は快晴で南の空には三日月がただ一つ白く輝いていた。 それは昨晩もう3,4回は観た上にまた観てしまった人食い鮫映画「ジョーズ」の監督スビルバーグが参加している会社、ドリームワークスの映画には必ず初めのリーダーとして出てくる、少年が三日月に坐って何かを釣っているその三日月だ。 それが上にあってその右、西側に大きな星が動かず煌々として輝いているからそれはスキポール空港に向かう飛行機の灯ではなくだからそれは金星、宵の明星なのだ。 そこでネットニュースで観たことを思い出した。 日本のニュースで天文に関しては日本で観られる若しくは日本から見たとする情報が殆どでそれがここ東経5度、北緯50度辺りで観測されるものと違うことは承知している。 けれどそこではどういう具合か月、火星、金星が非常に接近するといったものだったようだ、と思い出した。 よくみると月と金星の間に金星ほどではないけれどオレンジ色の明るい星が一つ見える。 あれが火星のようだ。 月と金星の距離を3等分して金星に近い方のところにある。 ネットの情報が何時それがどのように起こるのか、起こったのかよく覚えていないけれどとにかく月、火星、金星が並んでいるので取敢えずカメラを向けて撮った。 相変わらず自分のカメラの限界が見えてそこでは三日月が鎌にならず、金星もちゃんとした光の丸い塊にはならず、おまけに火星は見えるか見えないかのような微かなものに成っておりオレンジ色が出ていない。 肉眼のほうがはるかに優れたカメラだと思う。

金星は一年のうちで宵の明星の方はよく見る。 明けの明星はそのころに寝床に入るので縁がない。 火星は普通はどこにあるのか意識もしないからあまり見ないし分からない。 もう10年以上前の8月の終わりにグロニンゲンのジャズフェスティバルの宵に会場を抜け出し村の風車のこんもりした土盛りの上でロシア人のジャズピアニストと二人で一面の星空の中に異常に赤くて大きな火星を見たことを思い出した。 その異常な火星の赤さと巨漢ピアニストのジュリアード音楽院の教師の酷さに対する毒づきは忘れられないものだった。 


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