「側近を見れば、君主の良しあしが分かる。」(『君主論』)
この格言は歴史が証明していると思うがどうだろう。
先ず織田信長と豊臣秀吉。農民出身の秀吉があれだけ出世出来たのも、信長が既成概念にとらわれない合理主義者であり、人事面で徹底した合理主義を採っていたことが分かる。
信長と明智光秀。そんな信長が逆臣というには程遠い律儀なはずの光秀に裏切られたことは、信長が部下に不寛容で、部下たちはいつか切り捨てられるという恐怖を抱いていたことを窺わせる。
スターリンとベリヤ。恐怖政治家には、恐怖の死刑執行人が必要であることを物語る。
ブレジネフとチェルネンコ。これは当時のソ連では、軍の長官やKGBの長官よりも、週末に書記長の別荘でウォッカをがぶ飲みするような宴会部長の方が重要だったことを示す。
ヒトラーとゲッペルス。これは狂人の戯言も、名コピーライターの手に掛かれば、それこそ毒が麻薬に変わることを示している。
劉備玄徳と諸葛孔明。仁君に仕えるのは仁に溢れた部下ではなく、賢臣であることが分かる。
身近なところでも言えるだろう。
例えば茶坊主役員ばかり居る会社の社長は大抵ワンマン社長。
事業内容よりも、会社の資産状況を語る役員が多いのは、社長が銀行からの出向が多い。
役員同士が反目しあっている会社。これは社長の統率力の無さが明らかだから、社長は2代目のボンボンに過ぎないことが多い。
皆さまの身近ではどうだろうか?
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
ログインしてコメントを確認・投稿する