mixiユーザー(id:125571)

2016年09月14日13:26

261 view

オランダは今異常に暑い




2016年 9月 13日 (火)

35度の大阪から戻って一息ついていたのだがこの2日ほどオランダはとても暑い。 17℃のアイルランドで10日過ごしオランダに戻ったのが3週間前、スキポール空港に降り立てば34℃だった。 そしてその足で大阪に飛ばなければならなくなったのでネットでみれば大阪は35度、これなら暑さにはこたえないと思っていた甘さが同じ温度でもその湿度の違いが分かっていなくてそのあとの大阪の12日はエアコン半分外気半分の日々だった。 昼の1時に1kmほど暑いカンカン照りの中、だれも歩くような人のないところを飯屋に通ったときには行のようだった。 飯屋に入れば先ず冷えた生ビールのジョッキが習慣となった。 5年前の夏、盆まで2か月大阪で旧家を処分するために過ごしているけれどその時は自宅だったから慣れていたものが今回の宿屋住まいでは以前の日常生活にはならずその不如意に疲れも出て連日の蒸し暑さがこたえた。

それを済ませやっとのことで戻ったオランダでは25℃の日々が心地よく多少とも気分が回復し夜涼しくなってジャズのコンサートに2回ほどでかけたことも老母のこれからの気の重いことを考える助けになっていた。 それが今週急にスペインからの湿った高気圧が熱風をオランダに運んできて32度でもその湿気でものすごく蒸し暑く、オランダでは例を見ない「異常な」熱気を、それも9月の半ばに嘗てなかったような熱帯の盛夏を現前させた。 

10月に1か月間再度大阪に戻ることを予定しており、その滞在場所、航空券を今日開けっぱなした屋根裏部屋で何とかネットと電話で決めて、堪らず暑いと温度計を見れば30℃となっていた。 外はこれより3,4℃高いに違いない。 晩飯を用意するのにキッチンでレンジの火口3つ、それにオーブンを使っていると汗が流れた。 裏庭の日影で夕食を済ましているとふと海で泳ぎたいと言う気がして食後まだ陽の落ちない6時半に家を出て10キロほど離れた北海沿いの Katwijk の浜に行った。 午後は浜が一杯になり駐車場もないのが分かっているので皆が家に帰る7時には浜はかなり空いていた。 

海で泳ぐのはいつ以来だろうか、想像もつかない。 家族が泳いでいるのを見たのは去年で、それはここから直線で190km離れた対岸のイギリス・ノーフォークの遠浅の海岸だったけれど自分は泳ぐ気にもならず水着も持って行かず、先月のアイルランドでは泳ぎたいと言った家の女たちのことを馬鹿かと思った。 結局最後の日に家人は一人コークのプールにでかけ泳ぎそのとき自分は娘と一緒にパブで地元のアイルランド音楽をぬるいギネスを飲みながら聴いた。 だからこの前海で泳いだのはいつのことだったか全く思い出せない。

この場所にはこの30年ほど様々な機会に来て浜で遊んだり泳いでもしている。 冬には海岸沿いに15kmほど歩いてここからよく見えるハーグの保養地スケベニンゲンまで歩いたことも何度かあるしここにそのことも記している。 ことに子供たちがまだよちよち歩き、幼稚園から小学校に上がる頃には海水浴によく来たしその時には子供たちの砂遊びの遊具を沢山運びもしたけれどそれももう20年以上前のことだ。 息子、娘が生まれた年の夏は日本から母親が来てそれぞれ2か月ほど過ごし9月に入って日本に帰った。 そして日本の夏に比較してオランダが涼しすぎて日本に帰ったら体が日本の9月に順応できず何週間か寝込んだからといい、それからはこちらに来なくなったそのつらさも当時の母の歳に今自分がなっていることで分からなくもない。。 

ここまで書いて急にコンピューターが自動的に新しくシステムを勝手にリニューアルするインストレーションが始まり自分ではどうすることもできず休憩するのに30分ほど夜中の暗い裏庭に出てガーデンチェアーに坐って涼んだ。 屋根裏部屋は27℃でなにかボーっとするような熱気なのだが4時前の裏庭は涼しく気持ちが良かった。 頭の上にはWのカシオペアが見えるけれどそれを辿っても北極星はわからない。微かに蒸気があるのだろうか、夏の大三角形も家の屋根で隠れて見えない。 満点には星が見え雲はないので星座のようなものも見えてもよさそうだけれど冬の夜空のようにははっきりとせず星座が浮かび上がるようなことはない。 夏の星空を眺めるのはアルプスのキャンプ地以来だがそこでは周りには明かりが一切ないので満天の星が見えるだけで歩き疲れて11時には眠っているからアルプスではこんな4時の夜空は見たことが無い。

かなり涼しくなってきたので屋根裏部屋に戻った。 相変わらず開け放っているのに27℃だ。 

人が疎らになったとはいえ多くの人々が砂浜に散らばっていて水に入っている人は少ない。 波がないから遠浅の水にどんどん入って行くと徐々に水の温度に慣れ腿の辺りまで水が来るようになったところで跪いて肩のあたりまで水に浸かるが思ったほど冷たくなく火照った体が冷やされて気持ちが良かった。 腰辺りまで来るようなところに進むとそこから徐々に浅くなって踝あたりまでの浅さになる。 オランダの海岸は完全な砂浜の底であって海藻も一切ない。 単純で面白みが一切ないから岩も海藻もある海岸を経験したいオランダ人は外国に行く。 そこからまた沖に歩いて行き首のあたりまで水が来るあたりまで行くと水辺から100m以上、200m余りまで沖に来ているだろうか。 夕陽の赤い玉が沖に沈むようになる7時を廻った頃には普通なら水から上がると震えあがるような寒さになることにもなるのだが今日はそれが全くなく気持ちよく、やっと体のほてりが収まった気がすることからも今日はそれほど暑かったということなのだろう。

家に戻って熱いシャワーを浴びてさっぱりしようとやってみたが藪蛇になった。 ボーっとしてしまい渇いた喉に立て続けに白ビールを飲むと一時は涼しいのだがそのままボーっというのが今まで続いている。 まだ二日はこんな天気が続くとニュースで言っていた。 まだ大阪にいるような気持ちだ。 ここにはエアコンなどないから大阪より酷いかもしれない。 大阪では毎晩エアコンを27℃にして気持ちよく寝たのだが今の27℃と違うのはエアコンでは除湿されている27℃だから涼しいのだ、湿度があればこれなのだということがよく分かった。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2016年09月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930