mixiユーザー(id:6486105)

2016年06月06日21:37

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世界でいちばん豊かな国ニッポン!?

 夕方、TVニュースを見ていると、企画モノで、「真夜中の掃除人」が客からの依頼を受けて汚れがひどいお風呂掃除をしていた。ちょうどいい、これから風呂掃除をして湯を張ろういう直前だったので、普段の浴室用スポンジとは別に歯ブラシを用意して、バスマジックリンで壁の継ぎ目や排水溝周りの汚れを丹念に落とした。やり始めるとあっという間に40分が経過。ひと風呂浴びる前のいいエクササイズになった。朝はアジサイ苗の植え替えをしたあと庭掃除を20分、家の中も草ぼうきで掃いたので、今日も掃除は1時間を超えた。近頃、頭を使うより体を動かす作業のほうが性に合う(苦笑)。精神的には、自然に環る、ないしは素の自分に環るという性向が強くなって、知的さを自分の売りにする虚飾をやめたい。北海道の森で置き去りにされて6日後に保護された少年は幼少期の自分にわりと近しくて、もともと私は野生児に近かったはずだ。そう言えば親から一晩、庭に出される「折檻」も2度3度経験した、まあ仕方ない気もするけど。
 昼間、小説の平行読みをしていた。一冊は盛田隆二の『夜の果てまで』、もう一冊はマイミクさんから献本された『悪徳探偵』。50分読んでは珈琲、また50分読んではラズリと近所を散歩、ふたたび50分読んだら頭が疲れて杏仁豆腐、ってな感じ。杏仁豆腐とアイスクリームと旬の果物と大判焼きとミルクセーキとたこ焼きがあれば、十分楽しく生きていける、他に何がいるものか(^o^)。
 が、しかし、この程度の贅沢とも言えないような嗜好品でさえ、これから先、勝手気ままに食べられないような貧困化が進んでいる。昨日の朝刊に別刷りのミニ・ペーパーが挟み込まれていて(朝日新聞の「グローブ」)、特集が「給料の話 おいてけぼりのニッポン」という内容だった。この20年、世界で唯一給料が減った国が日本、としばしば統計を示されているのだが、ほとんどの日本人は「日本ほど豊かな国は世界にない」くらいの認識で、失業率が25パーセントのスペインや上から目線で見ている韓国よりも給与額は少ない。
 4〜5カ月くらい前、最低賃金を1000円にというスローガンを掲げたデモが、mixiニュースにピック・アップされていた。私は2ちゃんねる系の掲示板を一切見ないのだが、ときどきニュースについての「つぶやきを見る」を読む。驚いたことに10人中9人が「時給千円になると亡国」「どうせ在日のしわざ」といった否定的な内容で、どうして現実を直視しないのか不思議と言えば不思議、そこまで世界の状況を知らないのかという軽蔑、このまま日本国民が北朝鮮化するのではという恐怖を味わった。新聞でもNHKでも、あまり目立ちはしないが、貧困化が進む日本について報道しているにもかかわらず、日本は依然豊かであるという意識が強い。政治家と御用学者と政府の恣意的統計に騙される、というのは明治以来、日本の伝統かもしれない。
 昨日の国民投票で否決されてしまったが、スイスではベーシックインカム制度が2年も3年も前から議論されている。簡単に言ってしまうと、国民は生きている限り月39万円弱の
お金を支給しましょう、という政策だ。
http://www.asahi.com/articles/ASJ664GFBJ66UBQU009.html
 賛成23・1%、反対76・9%。
 日本なんて30年40年と年金を払い続けて、会社員や公務員で月20万円、国民年金だと6万円だ。スイスの場合、老いも若きも国民全員、最低でも30万円の暮らしを、という政策論争がある。いいか悪いかはともかく、豊かさの指標という点に於いてうらやましく思う。私は美味しい杏仁豆腐くらいで十分な人間だけど(^^)//゙゙゙
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