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2016年05月30日21:17

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オランダ語の「黄金の雨」がラバーナムだって


10日間オランダの家を留守にして日本に行って戻ってみればもう藤は済んでいた。 それに代わって町のあちこちにや近所にはオランダ語でいう「Goudenregen(黄金の雨)」が咲いていた。 和名はキングサリ(金鎖)なり、キバナフジ(黄花藤)、ラバーナムと言われるらしい。 黄金の雨は「黄金のシャワー」と紛らわしいが、このシャワーの方は好き者には性戯の一つ、ご婦人の小水を顔に被るなり飲むということになるのだが、近年新鮮な小水を飲む健康セラピーもありそれ自体は毒ではないのだがこの藤の変種であるような植物の黄金の雨の方には毒性があるようで野生の鹿には毒性はないけれど人を含め馬や羊などの家畜には有害な植物であるようだ。 それでは藤の方には毒性はないのだろうかと調べてみるとオランダ語で青い雨とも言われる藤にも同様の毒性があるようだ。

藤とこの黄花藤は同じくマメ科の植物ではあるけれど木の様態が少々異なるようだ。 藤の方は蔓を伸ばし藤棚があればそこを這い、何十年もたつと自宅の壁面から隣の家まで伸びて隣近所を巻き込んで人を立ち止まらせては暫しその柔らかい紫色で和ませるような雰囲気を醸し出すようなところがある。 一方こちらの方は蔓としては伸びないようで、一本立ちの高木となる。 それまでは普通の木だったものが春になると上から黄色いものを幾つも垂らし始め、そのうち辺りがこんもりと黄色い幾つもの垂れた塊で圧倒されるというようなことになる。 

藤との違いは冬に二つの木を見ればはっきりしている。 藤の方は藤棚に蔓がからまっているだけのことなのだがこちらの黄金の雨の木のほうは普通の立ち木で何ともない。 普段その近くや下を自転車で走っていてもそれが初夏になると黄金の雨を降らせるようなものには見えないというかそんなことに気付かないような地味なものであるので今の時期になって初めて、ああそうだったのだな、と分かるようなものだ。 けれど藤の場合は立ち止まっては一時眺めもするのだが黄金の雨のほうはどういう訳か立ち止まる気もせずセカセカとそこを立ち去るようなことになるのは何故なのだろうか。 黄色というところにヒントががあるのかもしれない。 

今はもう時期も過ぎたけれど町のあちこち、うちの庭にも咲いていたレンギョウも目は瞠るけれどホッとするようなところはないからそこでも目を見張るような黄色にはそんな力があるのかもしれない。 けれどこの黄色と葉の緑の組み合わせは悪くない。 ハーグの町のサッカーチーム、 京セラスタジアムを本拠とするADOデンハーグのチームカラーもこの黄色と緑だ。 オランダのナショナルカラーであるオレンジ色よりはいい。
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