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2016年05月14日10:43

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舛添東京都知事の疑惑に関する記者会見を聞いていて




明日の朝、日本に帰省するのに屋根裏からスーツケースを下ろしてきたものの荷物を何もまとめもせずネットで日本のニュースを見ていて例外的に長時間の情報を見られるのにおや、と思い、舛添東京都知事の公費使用についての疑惑に関する記者会見をTBSの映像で100分程度のものを4つに分けたものを見てしまった。 記者会見を100分近くも見たことはなかったしそんなものをサイトに載せたことに妙にも思い。それを見ていていくつか感じたことがあったのでそれを記す。

公費使用に対する疑惑が週刊誌に出て、その内容が公費を私用に使った、海外出張の費用が桁違いに多い、温泉に屡出かけるのに公用車をつかう、等々、というこだったらしい。 政治家の公金使用に対する一般人の見方からして分からなくもないけれど昨今の政治家の金に絡む疑惑からすると何だかわかりやすく他の政治家のどろどろして生臭い利権に絡むような話と一種違うような気がしたのだ。 何か裏があるような気がしたが自分には分からず、舛添自身に対して自分は何の意見も持たないけれど自民党に所属してからの言動、経歴はおぼろげながら承知しており、政治学者であり大学教授でもあったということも承知しているから会見での質疑応答の内容、特に記者たちの「追及」する質問の文言の貧しさに驚きと興味をもって舛添の答弁が、まるで教師が勘の悪い子供たちにものごとを諭すような場面だな、記者というのはそんなに手にカードを持たずに情緒に頼ってで追及できるとおもっているのか、と考えたぐらいだ。 

夜中を徹してでも調査して応えると言ったそうだがそれに相応しい対応ぶりだったように思った。 自分の学問研究発表に臨むような話しぶりで、もしそんな場ならそこではちゃんとした専門家から疑問・反論がでるものとしてそのように準備するのが普通であり、だからそうしてくれば中途半端な学生が準備無しで並んでいるといった風景が見える。 これがもし検察の調査であれば話は別なのだが100人以上の記者団でまともな質問は2つ3つ、あとはピントがボケた情緒的、まるで子供の話し方だった。 若い、ということがあるのだろうがこれが日本の記者のレベルだということに納得した。 そのことはオランダに長く住み日本の記者の程度がどのようなものか聞き及んでもおり、昔住んでいたグロニンゲンで経験した日本の記者たちのことをも思い返して自分の思い込みとも言うべきことの裏付けをみるようだった。 

自分の見知ったオランダ人何人かがオランダの新聞記者として日本へ特派員として何年か住んでおりそれらからも話は聞いていた。 ただ、言葉のことで言うと一人の外国人がJapantimesだと名乗って日本語で質問をしたがその女性は日本語が分かっていない。 それに、それまでの会見の脈絡、前質問者たちへの答弁を理解していないから間違った理解をしていてその思い込みで頓珍漢な質問をして誰もを当惑させるようでもあり、それは日本語半可通外国人の典型的なもので自分が日本語がちゃんと理解できていないということが理解できていないのだ。 日本人も注意しないのだろう。 だからその点では日本の若い記者たちとの差もあまり無いようでもある。 それならなぜ自分の得意とする言葉で質問しなかったのだろうか。 自分の知るオランダ人のジャーナリストはまともな日本語を話すしシャープな質問が出来る。 なんとも締まりのない記者たちだと歯がゆいおもいがした。 それが際立ったのは内容の真偽は別として舛添の弁だった。

世界都市、東京都の長としての世界に眼を当てた答弁だったと思う。 論旨、話す態度は明快で余裕すらある。 記者たちを子供なり半可通というところには論と根拠が絡む。 反論・喰いつきがまるでなく、経験のありそうな記者が当を得た反論をしたのが一人だけだったがそれも具体的な回答を引き出すに至らずまるで記者たちは初めから獲物を確保することを諦め周りから物欲しそうに吠えているだけのような感じがした。 それにつけても同じ大都市の長として前の猪瀬直樹と橋下徹のことが頭をよぎる。 世界ニュースでちゃんとまともな世界の大都市の長のニュースとして取り上げられるのが舛添で他の二人に関しては第三世界の長とでも扱われていたのではないか。 橋下に関してはわが故郷大阪の長に似合った情緒だけに訴えそれに答える府民や市民と同じあほさ加減だった。 

海外出張費用の額に関しても妙なことがいえるだろう。 誰がこれを煽ったのだろうか。 高額なのは周知のことでその内容を精査しても事実は変わらない。 東京都知事としての石原の旅費と比べたのだろうか。 ひょっとして実際の高額に対して議会の上限から飛び出た分は石原が自分で払っていたのか、それとも石原には口を閉ざしていたメディアだったかもしれない。 おもしろかったのは海外出張の際土産に700万とも900万ともあるものの内容が、例えば3000円ほどの浮世絵を買っても表装に何万円もかかるので何十人もの土産にはそれくらいになるだろう、という説明で日本らしいはなしだと思った。 3000円ほどの浮世絵とは安っぽいものでお茶を濁すものだと思ったことだ。 せめて表敬訪問なら少なくともちゃんとした20万ほどする工芸品を持って行くのかとも想像していたので少々貧乏くさい話だと笑ったのだった。 それを分かってか分からずにか、分かっていてもいわゆる「庶民感覚」というものを信じてもいないメディアが勝手に「庶民感覚になじまないのではないか」と煽って額をいいたてているようにも感じ、これに下卑たジャーナリストの嫌な匂いを嗅いだような気がした。

自分は舛添の賛同者でもなんでもないけれど今回この会見を面白くも思い、また今更ながら呆れたのは日本の記者たちの言葉と態度だった。 世界でも日本のメディアでの表現の自由度の低さが言われているけれどそれがここにこのような形になって現れているのかとの感慨を持った。 これが果たして当局に訴追されて刑事告発されれば別の話なのだろうが初めから告発されないものとみて、だから、他人のお金に謙虚じゃない、という甚だ論に欠けた内容のない情緒的なことばで読者の感情を煽るようなことをしているように感じた。 利権汚職や構造に関するものとは種類が違い、もし、黒や灰色の議員に手が出ないからここで吠えているのではないか、もしかして誰かの疑惑隠しとしての煙幕かといった感がある。 半年後はどうなっているのだろうか、何も変わっていないような気がする。 くれぐれも繰り返すが自分は舛添には興味がないが日本のメディアには興味がある。

明日から10日ほど日本に行く。 そこでこの続編を見られるのを楽しみに、ことにメディアの反応を楽しみにしている。
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