mixiユーザー(id:125571)

2016年05月06日08:09

257 view

日本では子供の日だがオランダでは終戦記念日だ






5月5日は日本では子供の日として国民の祝日だがオランダでは第二次世界大戦でドイツがオランダに降伏した終戦記念日なのだ。 だから前日4日の午後8時には国王を始め政治、地方行政の首脳がアムステルダムのダム広場で一般市民も含めて戦没者慰霊の式をおこないそこでは2分間の黙祷を捧げるのだがこの式の模様は国営・民放の別を問わず20分ほどライブで放映されどのチャンネルを回しても同じ画像が出る。 近年はこの式典にはヨーロッパ戦線、アジアでの第二次世界大戦の戦没者だけではなく国連軍、多国籍軍の兵士として世界の紛争地域に出兵して没した者たちも含められているけれど、兵士の他に数百万にも及び虐殺されたユダヤ人、インドネシアで日本軍により強制収容されそこで死亡した軍属等も含まれており、すでに70年経って戦争の記憶が消えようとしている折、それを風化させてはいけないという強い意図のもとの国家行事なのだ。 ヨーロッパでは戦争と言うのは今でも対岸の火事ではありえず絶えずその結果するものを頭に入れておく必要があるとする。 式でももう消えようとしている戦争世代からその孫の世代への記憶の引き継ぎ、圧制からの自由の意味を考えることでは現在でも不断にそれを巡って戦われている地域が遠くないことから意識的にそれを考える意味のある教育的な日でもある。

1日抜けるような快晴で穏やかな祝日だった。 家人はどこかでサウナの半額チケットを貰い午後そこに行くことにした。 車で20分ほど走ったハーグ近郊の田舎にその小さなサウナセンターがあった。

http://www.centredulac.nl/

結局午後3時から9時までそこにいた。  9種類のサウナ、7種類の風呂やプールがあるとなっていてサウナは5つ、プールは2つ試した。 サウナに入っては日当たりのいい外に出てデッキチェアーに横になり冷えたワインを口にし、うとうとと昼寝をし、起きてはまた別のサウナやプールに行くということを繰り返した。 その後1時間半ほど夕食をそこのレストランで摂って薄暗くなったころに帰ったけれど何か体の力が抜けたような疲れたようなそんな気分だった。 

サウナは好きで偶には泳ぎに行ったプールにあるものを利用したりするけれどこのようにサウナに入りにいくというようなことはあまりしない。 前回はリンブルグ州を歩いた時ファルケンブルグにある保養地のサウナに行ったのだがそれももう半年ぐらい前だったのではないか。 雨のびじょびじょ降る冷たい夜で大きなサウナだったがその印象はあまりいいものではなかった。 だから今日抜けるような青空の下、サウナで火照った裸をデッキチェアーに横たえて日向ぼっこをするのは気持ちが良かった。 その場だけをみるとヌーディストキャンプかと思えるような光景でもある。 

小さなサウナセンターと言ってもさすが天気のいい休日なのか50−70人の客がいたのではないか。 現にスカンジナビア風の丸木小屋サウナの内部に三段にかぎ型に坐れるようになったスぺースにほぼ肩を触れあうようにして一杯に坐ったら40人ほどになっていて、そこでは熱した石に桶の水を何杯も垂らし蒸気にしてそれを大きなバスタオルや両手を広げた以上の幅の扇子でそれぞれ坐った人たちに熱気を送り込むようなパーフォーマンスのサウナもあった。 そこではかなり熱くなるので途中氷の砕いたものを入れた桶も何回か回されそれぞれそれを体に触れさせたり口に含んだりしていた。 庭のデッキチェアーの数も50以上はあったのだから小さなサウナセンターではあったけれど繁盛していた。 スウェーデンサウナの一つでは小屋の温度が110度、湿度10%であったものがトルコのミントを含んだ蒸気サウナでは温度60度、湿度100%だった。 妙なことにトルコサウナのほうが熱いように感じたのはその湿気のせいなのだろう。 客の男女の平均年齢は60以上ではないかと思った。 30代なかごろの「若いひとたち」は少しはいたけれど殆どが熟年から老人たちである。 オランダ人であるから肉付きはいい。 肥満が多い、けれどこういう場で裸になれば痩せた人々より肥満の人たちを見るほうがまだ目にはいいのではないかと思った。






0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2016年05月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031