朝ごはんのあと、庭にある鉢植えの土を入れ替えることにした。土を直に触って植え替えていると、その感触が心地よい。庭の隅に土がてんこ盛りで、コーヒー豆の滓などを毎日のように漉き込んでいるため柔らかい。ただスコップを差し入れるとしばしばミミズに当たり、当然ミミズは死んでしまう。相手がたとえミミズと言えども殺生はしたくない。
今日は午後2時からお寺の例大祭があるので、それを一日の中心イベントに据えて、あれしたいこれしなきゃと行動した。引き続き天気がいいので、布団類を干し、よく履いている靴も全部干した。会社員時代、日曜の日暮れ時は靴を磨くのが日課だったので、今日の夕方、久しぶりに靴を磨こう。
システム手帳のリフィルをA4用紙に印刷し、カッターで切って日付をアナログで書き込んで手帳に収めた。こういうちまちまとした軽作業は、ウツを改善させる箱庭療法のようなもので、精神衛生上よろしい。この20分ほどの作業を単位1として、一日に15単位くらいが出来れば私には御の字。
今日の写本は気持ちが途切れがちで、時間的には3単位ほど。
午後2時から例大祭に参加した。読経をし、御祈祷を施していただく。
……我浄土不毀 而衆見焼尽 憂怖諸苦悩 如是悉充満……
この世の中は本来、浄土であるのにもかかわらず、私たちは焼き尽くされ、苦悩する心が蔓延している、と。まあ大昔から(自分にも他人にも)優しい気持ちで生きていくのは難しい、と説明されているわけだからあまり深く考えないようにしよう。仏教書ではなく吉田兼好のぼやきをまとめた徒然草なんぞを読んでも、14世紀と20世紀21世紀の時代相に大差ないような記述が多々あった(高校時代に読んだきりでほとんど忘れてしまったが、自己チューで性悪な人間を揶揄する段が多かった)。
山中湖での4泊5日では、ネットとの距離を置かざるを得なかった。この状態を引き続けていて、ネットを極力見ないようにしている。
昨日の夕刊一面トップに「地震後の発言 不謹慎狩りなぜ」という記事が載っていて、地震に対して発言した著名人、そうでない著名人が片っ端から炎上している、という現象が起きているらしい。mixiのニュース欄にもこれに類する見出しが1回か2回載っていた。
ネットで世の中が焼き尽くされている(苦笑)。
そもそも芸能界に「ご意見番」とマスコミが持ち上げる人が何人かいて、今日のmixiニュースでは西川タレント医師が舛添都知事批判、なんてのが主要記事として取り上げられている。発言者が西川峰子なら読んでみたい気もするが、ゲスの極みのごときインチキ女医とか、汚い言葉遣いに反吐が出そうになるダウンタウンの松本とか、20年以上ヒット曲がないのに大御所ぶる女性歌手とか……、ほとんど私に対する嫌がらせかというような人がネットとテレビのご意見番だ。自分が生きたい世の中とは170度くらいに違った社会なので、生きる余地が私は小さいんだよな。
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