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2016年04月18日06:41

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森村泰昌

図録カバーの表紙がゴッホ、見返しが萬鉄五郎。
裏表紙はレンブラント、見返しがファン・アイク。

森村泰昌 自画像の美術史
〜「私」と「わたし」が出会うとき〜
@国立国際美術館

名前をきけば誰しもああ、とわかる。
森村泰昌は自分自身が入り込んで名画を再現する写真で有名です。
昨年の 京都PARASOPHIA でもベラスケスの《ラス・メニーナス》をめぐる一連の作品や
作品の喪失したエルミタージュ美術館の写真が出ていましたが、
今回は100点以上を一気に見られる回顧展です。

見方としては、まずB2(国立国際美術館は展示室が全て地下にあります)で映像作品を鑑賞してから
B3の展示を観て廻るのがよいでしょう。

映像は毎日10:10、11:25、12:40、13:55、15:10から始まります。(金曜日はさらに16:25、17:40の回があります)
これが70分間の作品ですので全体の鑑賞にはそれなりの時間がかかることになります。

この映像作品がめっぽう面白い。
会期中なのでネタバレはやめておきますが《最後の晩餐》のように1列に座った歴史上の大作家になりきった森村さんが次々に語るというもの。
必見です。
フォト



ちなみに京都新聞掲載の裏話。
映像製作に当たって、氏のしゃべりにおける関西なまりが問題となり、いちいちコマゴマと直しているうちに自分の声だと思えなくなってしまったそう。
そこで思いきって大阪弁で語ることにしたところ訴求力もアップしたとか。


さて展示は撮影が自由です。
するとどうしても撮ることに気がむいてしまい、自分の目で見ることに集中できなかったきらいがあったような気がします。
これは再訪した方がいいかもしれません。

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作品リストには章毎のコンセプトが載っているほか、
A4の裏表びっしりと書かれた
「森村泰昌からみなさまへのメッセージ」が配布されています。
現存作家らしい。


ショップで売っているアクリルジオラマや
萬鉄五郎「赤い目」のお面が愉快です。


6月19日まで。
http://morimura2016.com/
同時開催 田中一光ポスター展

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