人類の歴史は古代、中世、近代、現代を経ている。歴史のある国は殆どが建物でいうとこの4階建てである。ただし、その中身が問題になってくる。この見地から、国際関係を考えてみると、面白い。
■主要国の歴史をみてみよう。
〜アメリカ〜
アメリカを建国した人たちは食いつめ者たちが多かった。それゆえ幸福とは、先ず貧困からの脱出だった。覇権国になるや、大量生産、大量消費が正義とされたのは当然といえる。この国には精神的に満たされた中世が存在しないからで、実際、図書館にしても、官庁にしても、大学にしても、矢鱈と 古代ギリシャ風の建築物とになっている。中世を認めると、自分達を捨てた欧州を認めざるを得ないからである。
建物で言えば、古代の上に中世がなく、近代を継ぎたしたようないびつな形をしているのがアメリカである。
〜中国〜
中国には、古代と中世があるが、近代が無い。そこで近代化まっしぐらと言いたいところだろうが、彼らはそれを絶対に認めたくない。認めると、日本をベンチマークにせざるを得ないからで、彼らはそれを現代化と見做している。異常な軍拡はその証左である。近代を経験していない弱さを全く自覚していない。
建物でいえば、3階の近代の部分は縄梯子のようなものである。
〜韓国〜
以前李明博元大統領は竹島への「不法侵入」と天皇侮辱発言で日本中を激怒させたが、この国も建物の中はスカスカだ。1階(古代)から、4階(現代)へは縄梯子すらない。行きたければ、ジャンプ台から跳べ、という構造をしている。それは日本が植民地時代にインフラ、建造物などを「日帝支配」と言って否定したからだ。見かけ倒しの現代化では世界から相手にされないだろう。
〜日本〜
こうして見てきたが、4階まで全てちゃんと揃っているのは日本くらいしかないと思っている。特に精神的な充足という点では、日本の江戸時代は見るべきものがある。精神的充足があったからこそ、明治時代に急速に欧米列強を追い上げる事が出来たのだろう。実は日本は第二次大戦が発生しなかったら、1940年に東京五輪を開く予定になっていたのだ。
主要国の対応は一体どういうバックグラウンドなのか考えてみると大変面白い。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
ログインしてコメントを確認・投稿する