mixiユーザー(id:58808945)

2016年02月13日21:29

795 view

台湾南部地震(通称206地震)が意味するもの

【木村氏の予想がまたしても的中】

 2016年2月6日、午前3時57分、中華民国(台湾)南部にある高雄を震央としてM.6.4、震度5強の地震が発生した。震源の深さは16.7km。2月13日現在、死者は百人を越える大きな被害が出ており、いち早く駆けつけた日本の自衛隊を始めとする各国の救援部隊が懸命の救助に当たっている。

 台湾はフィリピン海プレートとユーラシアプレートが約8cm/年の速度で衝突している収息型境界であり、世界の中でも地震が多い地域の一つである。このプレートの衝突によって震源周辺では、左鎮断層、新化断層、甲仙断層、旗山断層など逆断層、或いは横ずれ断層の活断層が複雑に密接して分布していることが分かっていた。また、震源からやや離れた台南で被害が集中していることについて、嘉南平原に堆積する軟弱地盤の沖積層によって発生した焦点効果が原因として指摘されている。この焦点効果によって、台南市では強震動継続時間や卓越周期が山間部と比較して長くなったと見られている。東大地震研究所の平田直教授(地震学専攻)は「台湾はプレート境界付近にあり、地下の境界の構造が複雑になっている。このため、日本と同じかそれ以上に地震が起きやすい場所である。今回の規模の地震は過去にも数多く発生しており、本震でダメージを受けた建物が倒壊することもあるため、今後も余震に注意すべき」と話した。また、建物の倒壊は長周期地震動の可能性もあると語っている。

 台湾では去年の4月20日にM.6.8の地震が起きたばかりである。琉球大名誉教授の木村政昭氏(地震学)は独自の分析で定評がある。地震の輪、地震の目の存在に注目し、数々の大震災、噴火を予想して来た。東日本大震災、御嶽山噴火、箱根の火山活動と桜島噴火もそうだった。

 中でも東日本大震災については2007年に既に予想されていたのである。流石にM.9.0に達するとは彼は想定していなかったと述べているが。

彼は去年の6月に台湾にも地震の輪が出来始めており、2019年±5年以内にM.8.5クラスの地震が台湾の東沖に起きてもおかしくないと分析している。分析してから1年も経たないうちに幸いM.8.5にはならなかったが、彼の分析する地震の輪には確かに入っており、今後も余震を含めて注意が必要なのは間違いない。

 ここまで正確に的中すると次はどこが危ないのかが大変気になって来るところだ。

 木村氏が去年の6月にご自分のホームページに掲載した写真をご覧頂きたい。

 ▼北海道東方沖・・・ここは既に今年の1月14日にM.6.7の地震が起きたばかりである。氏によると、東方沖地震の前触れの可能性が高いという。2015〜20年までにM.8.5クラスの地震に要警戒。

 ▼三陸沖・・・東日本大震災で数百キロに渡って宮城県沖から茨城県沖の断層が破壊されたが、三陸沖はまだ破壊されずに残っているという。2015年2月17日、M.6.9の地震が発生したが、これは前触れとなる可能性高し。2019年±5年でM.8.5の大地震に要警戒。

 ▼日向沖・・・最近桜島噴火、口永良部島噴火を引き起こしたのがこの地震の輪。ここも2014年±5年以内にM.8.7の大地震に要警戒すべきところだという。

 台湾の場合、手抜き工事のビルに閉じ込められてしまった人達が数多く亡くなっているが、そういうことが無かったら、もっと死者は少なくて済んだ可能性が高い。尤も2月6日、この日は特異日ではない点にも注意したい。もし1日遅れならば、特異日になるため、想像を絶する被害が出ていたかもしれない。日本の東日本大震災以後、各地で発生しているM.6〜7クラスの大地震も同様で、木村氏が要警戒と睨んでいる北海道東方沖も三陸沖も前ぶれの可能性のある2つの地震は決して小さくはないが、特異日ではない。

 しかしながら特異日ではない点に頼っているようでは矢張り危ない。

 何も起こらないことを期待しつつ、備えは怠りなくやっておく。

 それがもうこれ以上犠牲者は出したくないという共通の願いに近づける一歩となるのは間違いない。

 

2 5

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する