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2016年02月08日21:02

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停電だった




日曜の午後 4時半から20分ほど停電した。

屋根裏部屋でネットの日記を更新していると突然目の前から明かりが消え、ああ、停電だ、どこかでショートしたのか回路の一部に負荷がかかりすぎたからブレーカーが落ちたのかもしれないと階下のキャビネットを開けてガスや電気の計器が詰まったところを見てみるとどこもコンタクト・ブレーカーは落ちてはいない。 だからこれは外部が原因だ。 そこでうちの前にでて両隣の様子を見てみることにした。 ゲイのカップルは留守のようで2台ある彼らの車が出払っているし窓からのぞいてみても点いているはずの小さなランプは見えない。 反対側のとなりの家はどうかと覗いていると丁度車が着いて買い物から帰ってきた50半ばのロブと娘のサラが荷物を抱えて出てくるところだった。 どうも明かりが消えているから停電らしいのだけど念のために見てくれないかと言うと灯のスイッチを入れて、だめだ、うちもだ、ちょっと暫く様子を見るしかないなといって車から荷降ろしを続け自分は玄関に戻ってキャビネットを見てもまだ何の動きも光もない。

よっぽどのことがないと何時間も停電しないのだから10分ほど待てばいい、と家に入ったものの手持無沙汰だ。 冬の4時半だからまだ光は少しはあるものの曇り空の中途半端な光では何をしようかと考えてしまう。 これが夜ではなくてよかったと実感する。 第一が光がなければ蝋燭だけですることもない。その次に大事なのは今の時期ではいくら暖冬だといってもセントラルヒーティングが効かないこと、それまで温めておいた余熱が残っているから暫くは保つもののいくらか貯めては置くことになっている温水ボイラーにも限りはある。 ガスがあるから煮炊きはできるけれど茶やコーヒーを淹れるポットやメーカーは電動だから久しぶりにヤカンか片手鍋で湯を沸かして何とかしなければならない。 あとは緊急なものとしては特別にはないだろう。 

日頃は普通にあるものとして電気に頼る生活をしていている我々は急にそれが消えるとその対応に困り一瞬立ちすくんでしまう。 多分大きな天変地異の後では停電がどのようなものか一層はっきりする。 何か飲もうと冷蔵庫を開けてみると当然明かりが消えている。 1,2時間ぐらいは大丈夫なもののこれが半日ほど経つと中が駄目になり始める。 そのうち暗くなってくると思っていると突然灯が付いてそれと同時にあちこちにある器具のデジタル表示も出た。 あるものは0表示となりあるものは止まった時間を指している。 自分の腕時計と照らし合わせてみると丁度停電時間が20分だったことになる。 うちの中を一通り見廻って多くの場合デジタル表示部の時間を合わせるだけなのだが切れたままになっているものにはリセットしなければならないものもあった。  自分の携帯や家人のスマートホンは別状ないものの普段使う家庭の電話は落ちていた。 自分の場合形態のメモリーには身内だけしか番号が入ってはおらずその分しか相手に伝えていないのでこちらからはかけることはできるけれど多くの人からかかってくる場合は殆どが家の電話だからこの場合外部とのコミュニケーションは半身不随となる。 

時々2,3日家を離れて田舎や地方を歩くことがある。 近年の傾向はホテルの部屋に Wifi があるかどうか、携帯やアイポッドやアイパッドの充電器を忘れないことなどに注意する。 そういえばここでこの間リンブルグ州を3日ほどか歩いた時に何回か行っているホテルが着いてみたら停電だったことだ。 暗い中廊下を小さなヘッドライトを額に付けて殆ど我々だけのホテルの暗闇の廊下を歩いて部屋に入ったものの渡された蝋燭だけで疲れて汗ばんだ体をシャワーでさっぱりしようと思ってもシステムが電動だからだめ、ホテルのレストランの厨房は全て電動だから何も喰えず往生したことを思い出した。 そしてその時仕方なく点くまで待とうとベッドに横になりうつらうつらしているとこのホテルに車で幾つか町や村を通って来た時に繁華街であるはずの通りが暗く途中の信号が点いていなかったことに気が付いてこのあたり一帯が停電だったのだと納得したのだった。

何かにどっぷり浸かっていてそれに慣れていた時にそれが無くなると木の上に登った途端に梯子を取り払われたような気になって心細い。 それには子どもの頃ゆっくりそろりそろりと幹を伝って降りたことを思い出しそれをやればいいのだけれど梯子の簡便さに慣れて体の周りに脂肪がつき、あまり高くない木からでもなかなか降りられない。
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