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2015年12月22日21:13

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来年読みたい本、老犬を見て思ったことなど。

 図書館へ行って予約本を受け取ると、返却日は1月12日と貸出票に書かれていた。通常貸出期限は2週間だが休みの関係で長いのだろう。今年は今日を入れて10日じゃん、ということを実感、寂しいな。泣きたくなるほどにせつない。
 受付カウンター前には野坂昭如さんのコーナーがしつらえていた。その場で『シャボン玉日本』というサンデー毎日連載のエッセイをまとめたエッセイ集を少し読んでみた。晩年に於いても戦争の愚かさを説き原発や安倍批判をしつこく繰り返している。最期の最期までぶれなかった人だ。
 先週発売の週刊朝日に載っていた黒田征太郎さんのコメントが胸に痛い。野坂さん宛てにはがきを書き終わったときに訃報を聞いた、と。黒田さんは毎日のように野坂さんにはがきを書き続けていたそうだ。こういう友情が世の中にあるのか。
 雑誌の閲覧場所で続けて「本の雑誌」 紅白饅頭もってけ号(2016年1月号)を読む。好例の2015年面白かった本がトップ企画。
 3位『朝が来る』辻村深月著、4位『革命前夜』須賀しのぶ著、7位『断片的なものの社会学』岸政彦著、と読みたい本をメモし、さらに読書好きの人たちが個人的に面白いと挙げていた本も興味がありそうなのは手帳に書き留めた。
『オアシス食堂』安部夜郎、『冬の光』篠田節子、『黒い迷宮』R・L・パリー、『はたらかないで、たらふく食べたい』栗原康、『永い言い訳』西川美和。
 試しに数冊、図書館の検索パソコンで調べたら、どの本も予約が30人前後入っていて、お話にならない。Amazonか古本屋でぼちぼち買って読む他ない。
 図書館の帰りにスーパーへ寄って肉まんや甘納豆などを買う。先輩編集者が仕事で糖尿病のサイトを立ち上げた、と言ったことを思い出し、こういう炭水化物系はいかんのだと不快な気分に一瞬なったが、夜おそくに紅茶を飲みながら甘納豆をつまむと幸せ感がじんわりと心の中に広がるんだよ、下戸にあっては。
 ランチをはさんで友人に手紙を書き、夕方と言っても日が暮れるのが早いので午後4時前に投函がてらラズリを連れて郵便局へ。そして駅の反対側をぐるっと回って師走の鎌倉駅周辺をお散歩。
 40分ほど歩いて家まであと少しという地点でラズリがウンコをした。始末しようとしてまったくの未消化状態の銀杏が2個もあった。犬の肛門から出て来た銀杏を拾うのはなんとも情けない。ラズリくらいでかい犬なら問題はないが、小型犬なら銀杏は大腸に詰まって大ごとになるはずだ。
 また歩き始めたところで、足がもつれてよろけながら歩く老犬の柴犬を見た。散歩させていたのは「オレたちひょうきん族」や「タモリ倶楽部」初代の女性MC、元テレ朝アナウンサーのSさんで、彼女が現在経営しているカレー屋さんに何度か行ったこともあって、軽く会釈された。たったったっと軽快に歩いていた柴犬が足取りもおぼつかない老いの状態になっているのを見て心が痛む。同時に、久しぶりに亡くなったあずさを思い出した。あずさは最後の5カ月ほど、足がどんどんと弱ってきて歩くのが苦手になった。Sさんの柴犬を見ていると、いかんと思いつつもつい死期を計算してしまう。すれ違った道はSさん宅から距離にして250メートル付近。足がもつれながらでもこれくらい歩けるならまだ大丈夫だ、と気を取り直す。
 ラズリの実年齢は何歳なのだろう? 足取りを見ているとまだ弾んでいて若いと思えるのだが、それは走ることに長けているボーダーコリーだからであって、ひょっとしたら既に8歳くらいかもしれない。ボーダーの平均寿命は12〜13歳だ。そう考えたら一日一日が大切なように思えてくる。それは自分自身にも言えることだった。
 
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