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2015年10月23日01:09

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伊勢物語

伊勢物語は心にしみる歌が多いので紹介したいと思います。


伊勢物語は作者未詳。

9世紀末で後の源氏物語に影響を与えたといわれています。

主人公が、色好みの
在原業平(ありわらのなりひら)ではといわれています。

『梓弓(あづさゆみ)

引けど引かねど

昔より

心は君に

寄りにしものを』

ほかの男がわたしの心を引こうが引くまいが、昔からわたしの心はあなたに寄り添っていましたのに。


『梓弓(あづさゆみ)

ま弓槻弓(つきゆみ)

年を経て

わがせしがごと

うるはしみせよ』


長い間私があなたと仲むつまじく暮らしたように、今度の夫とも
むつまじく暮らしなさい。


『相(あひ)思はで

離(か)れぬる人を

とどめかね

わが身は今ぞ

消え果てぬめる』

私がこんなに思っているのに、私を思ってはくださらないで、離れて行ってしまった人を引きとめることができなくて、わが身は今、
消え果ててしまいそうです。


『あらたまの

年(とし)の三年(みとせ)を

待ちわびて

ただ今宵(こよい)こそ

新枕(にひまくら)すれ』


3年という長い間、あなたを待ちくたびれて、よりによって今夜、
ほかの人と初めて枕をかわすことになりました。


『老(お)いぬれば

さらぬ別れの

ありといへば

いよいよ見まく

ほしき君かな』


年をとると、どうしても避けられない別れ(死別)があるということだから、
ますます会いたい気持ちにかられるあなたですことよ。


どうでしょうか。

あなたが共感した和歌がありましたでしょうか。


歌う人も、

聞かされる人も

胸を打つと思いますね。


秋の夜に


古代を夢見て


いつの世も



同じ思い出


暮らしていくものだなあと

切なく感じています。


心に響くものが


あれば幸いです。


合掌


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