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2015年09月03日05:45

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お洒落と好きな女に関する思い出

みくユウのHARDYさんは、ファッションセンスがあるお方のようであり、
それに触発されて、朝のうちからお洒落に関する日記を書いてみます


中2のおわり、担任トミセンのうちにみなで遊びに行った
男女10人くらいだったか
みよちゃんもくるんで、おふくろの黄色のチェックのジャケットを羽織って行ったんだ
おんなモンなんで右左の合わせも逆だったとおもう
異容なファッションだったろう
だが、それをツッコムやつはいなかった
みな田舎モンの中学生だったから。
トミセンちではトランプをやった
みよちゃんが茶をいれてくれてドキドキした
ミニをはいとったんで、ドキドキは頂点に達していたろう
目の前のみよちゃんをまともに見ることはできんかった

黄色のジャケット羽織った写真、残ってないのがちと惜しい


そおいやその時期、中央本線沿いの倉岳山にもその10人くらいで行ったんだ
みよちゃんはピチピチの水色のジーパンをはいてきた
山行の計画段階で、トミセンが「おい、たかし、おれも付いてっていいか?」ときいてきたが、
「先生がきたんじゃオモシロくなくなるんでいやだ」と断った
いまおもえば、心配だったんだろう
親のきもち子知らずだ

せっかく男女で行ったのに、おんなグループとオトコグループはロクに口もきかんかった
死ぬほど話したいのにまったく話せないというのが、オコチャマのかなしいサガであった



大学5年のほんとうにおわりころだったとおもう
天竜川から上がってくる、長〜い坂の途中のガラ〜ンとしたとこに建ってる赤坂荘というボロアパートに棲んでた園田というやつの話だが、
ある朝、農道の上のほうから異容な感じのオトコが歩いてきて(そこは直線300メートルくらい見渡せた)、こわいんでカーテンを閉めたそうだ
そのオトコが赤坂荘の前を通り過ぎる時、カーテンの隙間からのぞいてみたら、
「それが山さんだったんで、オドロイタ。だけど、異容な雰囲気だったんで、声をかけれなかった」と、あとで園田はオレに語った

それがいつの日のことのなのか、オレにはピンときた
4年の夏の終わり、南米から帰ってきて岡谷の彼女にフラレたオレは、5年のおわりころ、さいごに彼女に会っておかにゃあ、卒業できんような心もちになっていたんである
ひさしぶりに彼女に電話してさいご会いに行ったのがそのときであろう
ハマのオヤジにもらった古い背広を引っ掛けて寮を出た
おれにはその一張羅しかお洒落の(つもりの)服は持ち合わせがなかったんである
悲壮な戦地に赴くような決意で出かけて行ったんではないか
だからいつものチャリでもバイクでもなく、伊那の駅まで1時間歩いて降りてったんだろう
国鉄飯田線に乗ってって、松本で会ったんだった
こばやしの蕎麦屋に入ったんではなかったか
学生時代、その背広を羽織ったのは、その一回しかなかったかもしれない
いまはもう捨てたんだろう、とっくにない

あのころの、かわいい、滑稽なほどの、かなしい情熱が、いまものこっているだろうか


(こんなもの書いてないで、すこしは寝直します)



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