分類上、タイトルはスタダンとしたが、主催は日生劇場、
「ファミリーフェスティバル」の一演目。
(よってバレエ団の公演予定リストには載っていない)
それを知らずにチケットを取ってしまったから、
ちびが溢れかえる劇場内の景色に、
最初はちょっと引いた。(笑)
気持ちを切り替えて臨んだが、
図らずも両隣の席に対照的な親子が座った。
左隣の親子3人は、お母さん主導でやってきたようだが、
子供は終始おとなしく観覧し、
バレエを観るのは初めてらしいお父さんも、
最後まで楽しんでいた。
一方右隣の母子も、お母さんが観たくて来たようだが、
子供は最初から最後までじっとしておらず、
落ち着きのない小猿のよう。
動くたびに人の足を土足で蹴るので、
わざとらしく蹴られた所をはたいて注意を喚起するも、
結局母猿は一度も子供を注意しなかった。
主催側は、座席を埋めるのが先決とはいえ、
親子連れ向けのプログラムでは、開演前、
観覧マナーについてもアナウンスすべきだろう。
それ以前に、
親には躾けの義務を果たしてもらいたいものだ。
劇場に観に来るというのは、
周囲の人に迷惑をかけないという、
観覧マナーを教えるということでもある。
舞台を見せたいだけなら、
自宅でのDVD鑑賞で十分だ。
そんなわけで、
集中力を欠き気味になってしまったが、
舞台そのものは良かった。
ここの「シンデレラ」は評判の良い鈴木稔版。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1901236819&owner_id=3210641
他のバレエ団のように、
夏休みの短縮バージョンかと思ったら、
手抜きなしの本気モードだった。(笑)
個人的には楽しめたし、
ねずみが出てくるとちびたちの反応も変わったが、
ここの姉たちは毒が少ないので、
未就学児童たちは、ちょっと飽きていたようだった。
テアトロ・オケは、前回観た「ジゼル」に比べると、
面子を刷新したのでなければ腕を上げており、
とりあえず聴けるようになっていた。
主役は林ゆりえさんと吉瀬智弘さんのペア。
穏やかではあるが観るたびに成長が感じられ、
今のこの2人が主役なら、
ゲストなしでも足を運ぼうという気になる。
また姉役の佐藤万里絵さん、西原友衣菜さんはじめ、
地味に上手い人が何人もいる。
主立った人たちは足音も静かで、
群舞もそれなりに揃っている。
個々人の力量を比べれば、
上手い人の数はパリオペの方が多いが、
群舞は揃ってなんぼ、というのを改めて実感した。(笑)
スタダンの次の公演は、
9月26、27日の「オール・チューダー・プログラム」。
http://www.sdballet.com/schedule/
新百合に向かう足取りは軽くなりそうだ。
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