今日は般若心経より
『依般若波羅蜜多故』
(えはんにゃはらみったこ)
という言葉を紹介します。
直訳すれば心に妨げるものがなくなったという意味です。
例えば何かどじな失敗をしても相手の気づかいで気持ちが救われたということなどです。
作家の向田邦子さんが
『言葉が怖い』という講演で述べたというエピソードがあります。
渋谷で映画を観た帰り住まいの祐天寺まで切符を買うのを、間違えて渋谷までと言ってしまいました。
すると駅員さんが
『ただですよ』と笑って言ったそうです。
向田さんは、温かいユーモアで包んでくれた駅員さんに惚れてしまったそうです。
似たような言葉で
関西の人が東京に来て気がついた言葉に、
『ここにゴミを捨てる
な!地主』
という看板をよく見ると指摘しました。
関西での看板では
『あんたがいらんもん
は、わしもいらん』
だそうです。
依般若波羅蜜多故とは
まさに、般若(智恵)と慈悲(やさしさ)が
含まれている言葉だと思います。
心掛けて
ユーモアな言葉で人を
救いたいものです。
合掌
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