mixiユーザー(id:28578707)

2015年08月20日13:13

112 view

良寛の恋

五合庵でひとり暮らしの雪の中で、良寛は長い間病気に苦しんでいた。

老いて病の床にふし、優しく介護してくれる女性の来訪をひたすら心待にしていた。

『君や忘る道やかくるるこのごろは

待てど暮らせどおとづれのなき』

あなたが私のことを忘れたのか、夏草が茂り道が隠れてしまったのか、近ごろはあなたのことばかり待って日を過ごす。

でもあなたからは何の連絡もない。

ひょっとして老人の私も見捨てたのか。

この女性とは、うら若き貞心尼(ていしんに)で、良寛を慕って訪ねてきた尼僧に恋心を抱いたようだ。

『いついつと待ちにし人は来たりけり

いまは相見て何か思はむ』

いつ来るか、いつ来るかと待っていた人は、
とうとうやって来たなあ。

今はこのように会うことができて、この世に何も思い残すことはないよ。

と喜びを表明した歌を詠んでいます。

良寛も男、老いても

恋心抱いていたと知ると親しみが湧きますね。

親鸞にも女性がいましたから。

寂しい庵に女性が介護にきてくれたら誰でも嬉しいと思います。


合掌
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する