僕が古典好きなのは、仏教と同じく生きる知恵の宝庫だからです。
その中でも世間を離れて隠遁生活に入った、
兼好法師が、
自由にのびのびと書いた
『徒然草』は楽しく強く生きるヒントが一杯です。
冒頭の書き出しに
『つれづれなるままに、日ぐらしすずりにむかひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ』
とあります。
「暇で退屈なので、一日中すずりに向かって、思いつくつまらないことをとりとめもなく書いてみたよ。
こんなことは、どうせまともな人のすることではなさそうだ。
あなたが思いつかなかったような、常識はずれの面白いことが書いてあるかもしれませんよ」。
なんとなく、肩の力が抜けて気軽に受け入れそうではありませんか。
気が合わない相手とは距離を置く。
今できることに専念する。
人生に生きがいを求めない。
完璧主義をやめる。
身軽に楽に生きる。
四季を楽しむ。
一人旅に出てみる。
本を読む。
知ったかぶりをしない。
思い込みで判断しない。
能力をひけらかさない。
自分をより魅力的に磨く。
ハッとするような気づきが一杯ありますのでこれからも紹介したいと思います。。
今日は
『無理をしない』について紹介しましょう。
『貧しき者は財(たから)をもて礼とし、老いたる者は力をもて礼とす…』
貧しい人が無理をすれば人のものを盗むことになり、老いたる人が力が衰えていることに気がつかないで無理をすれば病気になる。
自分の能力をわきまえ、その中でできることをきちんとやることを「知恵」という。
無理をしない。
こうしなくてはいけないとは言ってません。
そういう考えもあるのだなあと気づくだけでいいと述べています。
人生の気づきに
なりますように。
合掌
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