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2015年08月05日16:52

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天を相手に生きる

『無苦集滅道(むくしゅうめつどう)』

という経文があります。


簡単な訳は

苦しみも、苦しみの原因も、苦しみのなくなることも、苦しみをなくす方法もない。となります。


仏教では苦しみを取り除けない。

苦しみから逃れられない。

しかし、どう克服するかを教えています。

苦しみ(四苦八苦)を克服して、幸せに導くと説いています。

一つの生き方の例をあげてみます。
幕末の陸軍大将西郷隆盛が若い士官を従えて坂道を歩いていました。

その時、一人の車夫が汗水垂らして荷車を引きながら坂道を登っていました。

西郷はそれを見て、後ろから押してあげました。

ある士官が「陸軍大将たるお方が、荷車の後押しするものではありません。人に見られたらどうなされます。」

といいました。

すると、西郷は

「バカ者、俺はいつも人を相手に仕事をしているのではない。

天を相手に仕事をしているのだ。

天に対して恥じることがなければそれでよいのだ」

他人の目を気にして生きる人生は、相手が主役で自分が脇役になる寂しい人生です。

人の事を気にしない、

天を相手に仕事する。


これも、苦しみを克服

する手段だと思います。

僕は、介護をしているとき、お年寄りを意識しないで

天から見ているご先祖様や神様を意識しています。

天が喜ぶ介護です。

忙しい時はもう勘弁してと愚痴ります。

あ!ごめんなさい。

と天に謝りますが。

天を意識すると

人の目を気にしなくなるものです。

逆に天からわがままで

すみませんねの声が

聞こえてきたりしますよ。


愚者は自分の経験から

人生を学び、


賢者は他人の経験から

人生を学び、

さらに大きな人は、

究極的真理から人生を

学ぶといいます。

(究極的真理とは世間的現実を超越して、あらゆる存在はすべて実体がなく空であると悟ったこと。)

人の目を気にしない

生き方ができれば


苦しみも克服できると
思います。

少しでも気づいてくれ

ればありがたいです。

一日お疲れ様でした。


合掌

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