折れたハイビスカス

三日前に家人と一緒に 姑の住む老人介護住宅にでかけ舅の三回忌の墓参りに行くのに姑を連れて近くのガーデンセンターで花を買った。　ガーデンセンターに行くのは久しぶりで姑は娘に付き添われて車から出した折り畳みの車椅子に坐って大きなガーデンセンターの花や植木をあれこれみて喜び、結局白い小菊の鉢を買って墓に持って行ったのだがそのとき我が家にも何か一つ買おうと赤い大柄なハイビスカスの鉢植えを選んだ。　直径２０ｃｍ以上の花が二つも咲いていて、花のそばに小さな蕾もたくさんついていて、適当に水を切らさないでおくと秋まで息長く咲くと説明されていた。　

車の後ろに畳んだ車椅子を置いてハイビスカスの鉢の方に倒れないように反対側に傾けてあった。　けれど墓地から戻って角を曲がった途端車椅子が振れてハイビスカスの鉢の方に倒れ太く主要な茎が折れて大きいほうの花が折れた茎とともにぶらぶら揺れていた。　なんとも仕方なく家に戻って茎を切り取り花瓶に挿したけれど次の日には萎れて駄目になっていた。　　幸いなことに残った方の鉢を素焼きの皿に置き水を湛えておいたらなんとかもった。　これで少しづつ小さな蕾も成長して今の花が萎れてから順番に開花することを期待している。　花が一つだけでは心もとないのでカラー写真に　Hibiscus XXL　と書かれたプラスチックのタッグを差しておいた。