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2015年07月17日22:44

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ロバート・フロストの言の葉(7月18日)

「人生は自制の連続である。」(ロバート・フロスト)

 
 久しぶりに実業家の斉藤一人氏とのダイアログ(対話)を書いた『斉藤一人の人を動かす』(永松茂久著、PHP、1575円)を読んでみた。大分県でたこ焼き屋を営むシゲこと永松氏は斉藤一人氏に教えを乞い、何とか軌道に乗せた(この悪戦苦闘と加速度的な成長ぶりは『斉藤一人の道は開ける』に書かれているので、ご興味のある方はそちらもお読み頂きたい)。繁盛し、次のステージに上がろうという時にまたレッスンを受けることになった。

 その中で個人的に大好きなやり取りがある。

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 この世の苦難の殆どは困らせようとして起きているのではなく、その人の魂を成長させようとして起きている、それはいわば天からの試験みたいなものだと一人氏に言われてシゲ(著者)は面食らう。

 「一人さん、天の試験って、具体的にどんな形で現れるのですか?」

 「例えば、こうなの。お前の前に何かで成功した人が出て来る。その人は凄く喜んで幸せそうにしている。お前はなんて言ってあげる?」

 「う〜ん。自分の気分によっても違うと思いますが、とりあえず『おめでとう』とか『良かったね』とか言うと思います。」指でOK

 「それで良い。そういう人を目の当たりにしたとき、『良かったね、おめでとう』とか、『凄いな。オレにも教えてね』って言えるかどうかなんだよ。それが言えれば(魂の)ステージがひとつあがるの。」

 おっしゃ、一面クリア。僕は心の中でそう思った。手(チョキ)


 「そうするとね、今度はもっと凄い成功者、お前にとって『よかったね』とは言いにくい人を登場させるの。そこで『あいつは運が良かっただけだよ』とか『あいつは親が金持ちだったからああなれたんだ』って言っちゃうと、もう一度やり直しになるの。」

 ガーン。げっそり


思い当たる節があった。落第だ。心の中でショックを受けていた。

 「それを何とかクリアした後に、またステージが上がると、今度は自分が貰えるはずだったものが他の人に渡っちゃったりする。それでも『良かったね、あんたのところに行く定めだったんだね』って言えるかどうかになってくるの」

 試験を受ける以前の問題だ。僕は気が遠くなっていった。ふらふら


 ・・・

 「シゲは成功したいだろ?」

 「勿論です。」

 「だったら尚更逃げる訳にはいかないんだよ。試験をクリアして成長するか、今のまま同じところをぐるぐる廻るかどっちかなんだよ。ま、同じところに居ても、ちゃんと問題は飛んでくるけどな。だから結局逃げられないんだな。ははは。」


 
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 このシゲは我々そのものではないか。権勢欲が旺盛な我々は他人がちょっとでも出し抜いていくと気になって仕方が無い。そこに追いつくと安心する。しかしまた出し抜かれると気になる。一喜一憂の繰り返しである。

 確かにそれで物的に豊かになれても、幸せかどうか、別問題なのは間違いない。

 このダイアログが全て正しいとも思えないが、他人を妬んでばかりいても進歩が無い。人それぞれ指紋が違うように、「飛んでくる」問題も人それぞれで、さまざまなはずである。そう思えば、多少出し抜かれようとも我慢出来るのではないだろうか。

 ただしその我慢を突き抜けると精神的に誰でも成長出来るというのは元気の出るダイアログだと思う。

 さて皆さまの元に今日飛んできた問題は何だっただろうか。それは見事解けただろうか。

 最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 関連の言の葉電球

 「天才とは強烈な忍耐力を持つ人のことを言う」(トルストイ、ロシアの文豪)

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