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2015年07月16日05:14

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かけがいのない無い人を亡くしたときに人はどうするのかということを題材にした映画を二つ観た



邦題; 悲しみが乾くまで  (2008)

原題 Things We Lost In The Fire

119分



監督: スサンネ・ビア
製作: サム・メンデス
サム・マーサー
製作総指揮: ピッパ・ハリス
アラン・ローブ
脚本: アラン・ローブ
撮影: トム・スターン
プロダクションデ
ザイン: リチャード・シャーマン
衣装デザイン: カレン・マシューズ
編集: ペニッル・ベック・クリステンセン
ブルース・キャノン
音楽: ヨハン・セーデルクヴィスト
音楽監修: スーザン・ジェイコブス
テーマ曲: グスターボ・サンタオラヤ
出演: ハル・ベリー オードリー・バーク
ベニチオ・デル・トロ ジェリー・サンボーン
デヴィッド・ドゥカヴニー ブライアン・バーク
アリソン・ローマン ケリー
オマー・ベンソン・ミラー ニール
ジョン・キャロル・リンチ ハワード・グラスマン
アレクシス・リュウェリン ハーパー・バーク
マイカ・ベリー ドーリー・バーク
ロビン・ワイガート
ポーラ・ニューサム
サラ・ドゥブロフスキー
モーリーン・トーマス
パトリシア・ハラス
V・J・フォスター
キャロライン・フィールド

 「ある愛の風景」「アフター・ウェディング」のデンマークの俊英スサンネ・ビア監督がハリウッドに招かれ初めて英語で撮り上げた喪失と再生の物語。突然の悲劇で最愛の夫を失った女性が、夫の親友を心の支えに立ち直ろうとする過程で繰り広げられる葛藤と男女の心の機微を繊細に描き出す。主演は「チョコレート」のハル・ベリーと「トラフィック」のベニチオ・デル・トロ。
 愛する夫ブライアンと2人の子どもに恵まれ幸せな結婚生活を送るオードリーだったが、ある日そのブライアンが路上で喧嘩に巻き込まれ射殺されてしまう。葬儀の当日、オードリーはブライアンの親友ジェリーの存在を思い出す。弁護士だったジェリーはヘロインに溺れて転落し、誰もが離れていく中、ブライアンだけは見放すことなく面倒を見てきた。そんなジェリーを疎ましく思っていたオードリーだったが、彼がブライアンのことを誰よりも理解していることを知り親近感を持ち始める。その後、喪失感に苛まれる日々に苦しむオードリーは、その日暮らしのジェリーに、しばらく自分の家で一緒に暮らしてほしいと申し出るのだった。

邦題; グレイティスト      (2009)

原題; THE GREATEST

100分
監督: シャナ・フェステ
製作: リネット・ハウエル
ボー・セント・クレア
製作総指揮: ピアース・ブロスナン
アーロン・カウフマン
ダグ・ダイ
ロン・ハーテンバウム
ダグラス・クバー
マイルズ・ネステル
アンソニー・コーリー
脚本: シャナ・フェステ
撮影: ジョン・ベイリー
プロダクションデ
ザイン: ジュディ・リー
衣装デザイン: ルカ・モスカ
編集: カーラ・シルヴァーマン
音楽: クリストフ・ベック
音楽監修: マニシュ・ラヴァル
トム・ウルフ
出演: ピアース・ブロスナン
スーザン・サランドン
キャリー・マリガン
ジョニー・シモンズ
アーロン・ジョンソン
ゾーイ・クラヴィッツ
マイケル・シャノン

 本作が監督デビュー作となるシャナ・フェステが贈る感動のドラマ。5代目ジェームス・ボンドを務めたピアース・ブロスナン、「デッドマン・ウォーキング」のスーザン・サランドン、「17歳の肖像」のキャリー・マリガンという豪華キャストが揃ったが、日本での劇場公開は見送られた。撮影に「プロデューサーズ」「恋愛小説家」のジョン・ベイリー。ピアース・ブロスナンは製作総指揮も務めた。
 長男ベネットを交通事故で失い、悲しみに暮れる父アーロンと母グレース、弟のライアン。そこへ、ベネットと一緒に事故にあったローズが現れ、ベネットと真剣に交際していたこと、彼の子供を妊娠していることを告白する。アーロンは身寄りのないローズを引き取り、家族として生活することを決めた。しかし、息子の死すら受け入れられないグレースはローズの出産を拒んで異常行動をとるようになり、ライアンは部屋に閉じこもる。アーロンはかつての家族を取り戻そうと奮闘するが、彼自身も不眠に悩まされていた。ローズは一人、ベネットとの思い出を回想しながら、子どもをひたむきに守ろうとするが…。

上記は映画データベースの記述である。 2日続けてイギリスBBCテレビの深夜映画で観た。 どうもプログラムを組む時に、かけがいのない人を亡くしたときにそれに人はどのように対処するか、というテーマのもとに選ばれた両作のように思える。 「悲しみが乾くまで」ではベニチオ・デル・トロの演技が光る。 よく似た肌合いの「21グラム(2003)」でも好演していたがこどもたちとの交歓が重みと共に柔らかさを醸し出していて好感をもった。 

「グレイティスト」ではスーザン・サランドンが何と言っても光るのだが活劇で人気を得てきたブロスナンのこのような役柄をみるのはなかなか稀なことではないか。 とりわけ両作にみられるのは家族を失った時にはそれがどのように各自に影響し意識・無意識に反応するか、ということで両作ではそれに対してその衝撃、悲しみが様々な形で影響し紆余曲折の末に結局それぞれの人生に真摯に向き合い対応することが救いになる、というようなメッセージ性を示しているように思えるのだが説得力のあるものである。 もう一つ両作に共通しているのは女性監督による作品だということだ。 家族のこまやかな絆、感情などを描くには男より女の方が優れているというステレオタイプ的な言説が喉元まで出そうになってくるけれどそれも理由のないことではないように思う。 それを日本に対応させると誰になるのだろうか。 女性監督は数少ないものの河瀬直美の作品などが同じような肌合いになるのではないかと思う。
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