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2015年03月05日23:03

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射撃クラブのジャンク・フード



もう射撃を初めて25年以上になる。 オランダの銃規制は年々厳しくなり、それには内外の情勢を鑑みると異存があるはずもなく銃器を使った犯罪のほとんどが違法所持によるものであって我々のように人に言われずとも銃器の危険性を人より自覚しているがゆえに安全性を第一に日頃スポーツ射撃に励むものにはこれら規制の意図は我々にというより他に向いていることを承知しながらもそれも世間の趨勢かと少々憂鬱になりそうなところを気を取り直して世間に白い目で見られがちなこんな道楽に日蔭の身を感じながら黙々と紙の的に向かう。 そして年間、長い休暇期間を除いて殆ど隔週他の射撃クラブに出かけ年間地区競技の日程をこなしている。 この日曜はユトレヒトの近くにある射撃クラブにでかけ50mのライフル競技に参加してきた。 ここにはこの20年来一年に4回程度来ていることになる。

オランダに戻ってから酒を断っている。 当然射撃では、射撃でも、というほうが正確なのだろうが、運動の前にはアルコールを摂ってはいけないことになっている。 それは他のどの運動クラブでも同じことだ。 運動の後のクラブ員との団らん、親睦の折にはみなそれぞれ好きなものを飲み且つ喰う。 そのためにどのクラブにもクラブハウスにはカンティーンというかバーがありそこではクラブ員が持ち回りで当番となってソフトドリンクやアルコール飲料、簡単な食べ物が供される。 

素人でも簡単に調理できて人気がある食べ物は自然と揚げ物が多く、小さなカップに入ったできあいのポテトサラダのようなものはあっても野菜サラダやサラダバーのコーナーのあるようなスポーツクラブは見たことがない。 一般的に人気のあるのがフレンチ・フライと肉加工品の揚げ物だ。 ハンバーガーもその範疇に入るだろう。 ハンバーガー肉を油で揚げてパンにスライスしたチーズと挟む。 レタスやキュウリの酢漬けのスライスなど期待できない。 オランダにはどの町、村にも一軒はスナックといわれるこのような揚げ物を売る店、屋台があって人気がある。 アメリカからチェーン店のハンバーガーが入ってきたときにはそれは取り立てて新しいものではなく今でも人は添え物の細身のフレンチ・フライよりはもともとあるベルギー、オランダ式のポタトの方を好むようだ。

下の射場で30分間の競技を終え、ライフルを掃除してバーに戻ってさて、腹が減ったから何にしようかと思案した。 そして今年初めての皮なしソーセージ、フリカンデルの揚げたものとパタトにマヨネーズを頼み、ソーダで喰った。 今までだったらソーダの代わりにビールを注文して食後に満足感を味わったものだがビールなしではただのジャンク・フードを喰っただけの虚しさしか感じない。 それに各テーブルにはビールのつまみが用意され、それを横目で見ながらぼそぼそとこんな食い物を口に入れていると白け気味にもなるというものだ。 ジャンクフードにビールの至福感は5月の中ごろまで当分お預けだ。 
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