mixiユーザー(id:125571)

2015年02月01日00:53

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日が長くなったと感じる



このところ天気が目まぐるしく変り、雹、雪、叩きつけるような雨と上から降るものがいろいろあるけれどその間には少しは晴れ間も出ることもあって、ほんの一瞬全天が晴れた後にそれまで見えなかった風の速さに乗るように雲が飛ぶように西から東によぎっていく。 夕方に晴れ間が出ると夕食を準備しているそんな時間に西空が明るいことに気付き、それで1月も終わりになればずいぶんと日が長くなったものだとも感じるようになる。 この頃はそれまであまり晴れ間の出る夕空がなく、いつ陽が落ちたのか分からないままに暗い冬を引きずっていたから夕空が晴れると特にそう感じるのかもしれない。 

そんな西空に一つ光るものが見えるのでスキポール空港に降りる飛行機なのだろうと思った。 もし全天快晴なら今あちこちにそんな飛行機の光や航跡がみえるはずだ。 それにしてもこんな強風を左方向から受けて着陸するのにはその風力を計算に入れて操縦しなければならず、それらの制御は今はコンピューターに任されているとはいえ昔のプロペラ機の操縦ならどうだったのだろうかともそんなことに想いが行き、暫くその光を眺めていた。 雲の動きが激しいから光の動きも雲に遮られ次に出てきた時にはこの辺に来ているだろうと予測して待っていても光はそこには出てこない。 どうも動きが遅いのか方向がこちらに向いているから変化が少ないのかと思ってみていても動いている気配がない。 とするとこれは飛行機ではなく星なのだと気がついた。 西空に久しぶりに見る一番星なのだ。 

子供の頃から夕空に一番星を何度も見て来た。 一番多かったのは小学生のころだろう。 外で遊び周りが薄暗くなるころの西空に見える一番星で、それを見ながら家路についた記憶が一番強い。 記憶に残るのは強い印象を残したそんな夕空の星なのだからいつも大きく一つ輝いていたし、それが拡大再生産され記憶となっているから今上空にある雲間の一番星は飛行機の光と見紛うほどのちっぽけで頼りないものでもあるし子供の記憶の一番星とは半世紀以上も時も場所も大きく隔たっている。 
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