「マリー・アントワネット 運命の24時間」
中野京子
朝日新聞出版
市立図書館で借りました。
フランス王妃マリー・アントワネットとその家族が、フランス革命時の不穏なパリから逃亡を図り、そして失敗し連れ戻された≪ヴァレンヌ事件≫をスリリングに再現しています。
さすがは著者の本、ヴィジェ・ルブランやアレクサンドル・クチャルスキーが描いたアントワネットの名画もカラーで紹介されています。
緊迫の24時間のドラマ…もうもうとにかくフェルゼンが不憫…!!
アントワネットが時を経るにつれて、王妃としての自覚と覚悟を育てていく過程と、この二人の互いを想う心に胸が締め付けられました!!
それにつけても夫であるルイ16世の使えなさたるや…ぉぉぅ。
フェルゼンやブイエ、ラファイエットが軍人としての緊張感を持って事に相対しているのと対照的に、実践経験の無いぼんくら王の緊張感の無さたるや………。
最後のショワズールの問いが、全てを物語っていますよね。
ほんとだよ、まったくもう。
過去の失敗の歴史を振り返ると、ほんと勉強になりますね。
人のふり見てじゃないですけど…肝に命じたいと思います。
油断大敵、明日は我が身だ…。
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