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2015年01月13日21:06

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幸福の木を育てたい(文字通りの意と暗喩の両方)

 昼前に宅急便で「幸福の木」(ドラセナ マッサンゲアナ)の種が届いた。ヤマト運輸オリジナルの袋を開いたら、花の原型を微かに留める緑の枝といっぱいの種(だと思う)が入っていたので、まずはバケツに水を張って浸けた。
 幸福の木に限らず観葉植物は大半が挿し木で育てられる。マイミクさんのつぶやきに「種をもらえるなら育てたい。私の趣味だから」と書き込んだので送ってくれたわけだが、枝が入っていたのは幸いだ。いまは冬なので観葉植物はもとよりどんな植物の種でも発芽する率が低い。枝挿しでも発根する率は低いのだが、種よりは育てやすそうだ。
 家には市販の鹿沼土とバーミキュライトがある。どちらも無菌(に近い)なので、種が水分を吸って腐る可能性も低くなる。
 10分ほどネットで調べてみた。発芽条件は20度以上で理想的には25度くらいがいいこととか、ジプロックの中に土と種を入れて水を加えるやり方があるとか、幸福の木は基本的に枝挿しが一般的だ、と。
 園芸用のハサミ、シャーレー代わりの容器(東急ハンズの見た目がいいものにした)、2種類の市販用土、密封して温室状に出来るビニール袋を用意した。まず枝挿しにするべく枝を6センチの長さに切ったら、4本取れた。発根剤を少々垂らした水が入った容器に枝を入れて、ぐるっとビニールで覆った。次に土を入れた容器に種を播いてジプロックに入れ封をした。出窓に置けば日中は25度くらいになるかもしれない。
 冬が始まる頃は生命が宿っているとはとてもじゃないけど見えない広葉樹が、春に近づくにつれて葉っぱや花の芽が膨らむ。毎年(そんな馬鹿な……)という嬉しい誤算なのだが、幸福の木の種が発芽したり、ちょん切った枝もどきの茎から発根したら、やっぱ意外なる成功感を覚えるだろう。
 このジプロック方式はトウガラシ苗の早期栽培にも援用できるので、お手軽で便利な知恵をもらった。毎年3月10日くらいに苗床をつくるのだが、ゴールデンウィークになってもまだ苗とは言えないくらいの大きさなので、苗作りを1カ月くらい前倒しにしたいと思っていたところだった。
 今日は一枚だけ年賀状が届いた。毎年、やり取りをしているかたなのだが、今年は私の年賀状を元に書かれている。
 年賀状に借りた近況報告みたいな内容なのだが、生まれて1歳になるかならないかの子どもを抱いてる写真が印刷されていた。海外ニュースの元キャスター、1954年生まれ、才女にして怪女。この子を抱きしめる1年になります、というようなことが縷々、書かれていた。子どもを愛おしむ魂でありたい、という意味だろうと受け取って、その年賀状を読み終え、2015年度版ATOK発売のDMを読んだり朝刊の読み残しに目を通した。で、簡単なランチを済ませて、もう一回、彼女の年賀状を読み直す。彼女が産むわけはないと、はなから子どもを比喩だと受け取ったのは、間違いかもしれない。ひょっとしたら、養母になったという「リアル」の可能性がある。彼女は怖ろしいほどに「天然」な人で、私など足元に及ばないほどの変人だ。
 しかしそれならそれで、「この歳になって子どもを育てることにしました」くらいの宣言を私にするはずだ。考えれば考えるほどこのはがきは意味不明で、しかし「養母になったのですかぁ? よかったですけど大変ですねぇ」などと問い合わせのはがきやメールを書くのも野暮だろう。そもそも問い詰める仲でもないし、そんな権利もない。どっちともとれる年賀状を書くほどに人が悪い女性じゃないので、たぶんもっとも自己責任を問われる善行をやらかしたに違いない、と私はほぼ確信しているのだった。
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