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2014年08月11日08:51

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【バレエ】清里フィールド・バレエ(8日) その1

フィールド・バレエは、
天候不良で公演が中止された場合、
返金はしてくれないが、別の日に振り替えてくれる。
もちろん、希望の席が空いていればの話だから、
来年へ持越してもいいという。

では、東京も清里も朝から雨、
天気予報も終日雨というケースで、
行くのをやめたところ、たまたま清里では雨が上がり、
公演が実施されたらどうなるのだろう?

東京と清里は直線距離で約100キロ、
間には奥秩父山塊もあるから、
そのようなケースは十分考えられるが、
往復にかかる手間暇費用を考えると、
来なかったお客が悪い、と切り捨てるのは酷であろう。

台風11号の動向が気になる先週週明け、
フィールド・バレエの主宰者に、
そのようなケースの対応を聞いてみた。

すると、あまり大きな声では言えないけれど、と前置きして、
4日前までなら、キャンセル・返金に応じる、
状況に応じて観覧日の変更もあり、とのことだった。

公私を問わず、お気楽にドタキャンする輩が多い中、
(された側の損失を考えたことはあるのか、と問いたい)
いくらハコ公演とは環境が違うとはいえ、 
なんと良心的な対応であろう。

ちなみに、山の天候は本当に気まぐれだから、
天変地異でも起こらない限り、
いつも直前まで準備を進めています、とも。

たしかに、行くたびに夕立が気になるし、
数年前から開演時間が20時と遅くなったのは、
レストランや土産物屋への配慮もあるだろうが、
最大の理由はやはり夕立をやり過ごすためだろう。


というわけで8日当日。

想定とは逆に、東京は曇だが、
現地は18時から雨という天気予報だったが、
とりあえず山間ドライブを楽しむことにして、
あとは野となれ山となれ、臨機応変の自然体。
開き直りとも言う。(笑)

夕刻、現地で見上げる空は雲でいっぱい。
レストランで腹ごしらえをしていると、
(やはり地物の野菜は味がしっかりしていて旨い)
観光客と店員のやり取りが耳に入ってくる。

お客「雨でも(バレエ)やるのかい?」
店員「ええ、少しくらい降ってもやりますよ。」

・・・やるんだ。(苦笑)
最後まで諦めない代わり、
ダンサーが足を滑らせては大変だから、
少しでも降ったら中止だと思っていたよ。

そして開演30分前。
雨具の準備などをしていると、突如大粒の雨。
あわてて飛び込んだ車の屋根が騒々しい。
カーナビに雨雲レーダー画面を呼び出すと、
周囲一帯雨表示。やれやれ。

ま、こういうこともあるさ。(笑)

なかば諦めつつ聞いていた雨音、
一律ではなく強弱がある。
もしやと思っていたら、15分ほどで音がしなくなった。
街灯の明かりにも雨粒は見えない。
窓を開ければ、雨は止んでいた。

舞台の様子を見にいくと、照明の中、
スタッフが横一列で舞台に雑巾がけをしている。
開演を25分遅らせるとのアナウンスも。

25年の試行錯誤のひとつに、
舞台の下の温風機があるという。
モップや雑巾だけでは床が滑るので、
温風で温めて完全に乾かすのだそうだ。
ちなみに仮設舞台の下には通路もあって、
ダンサーたちが行き来しているという。

2030時。
聞き慣れたチャイコフスキーの音楽が、
照明に葉が煌めく梢の間を抜け、
夜闇に吸い込まれていった。
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