コンビニの書籍棚に、
ダブルで馴染みのある絵柄をあしらった、
新刊雑誌をみかけた。手に取り記事を見ると、
(立ち読みはしない主義)
こんなのがやってるらしい。
http://www.ghibli-museum.jp/news/009543.html
夏休みの季節が終わったら、行ってみよう。(笑)
バレエの世界では、
高々と隆起した足の甲が良いとされる。
加えて横から見て連続的な美しい曲線を
描いているのが理想という。
では、なぜそうなのか?
実は、これは勘違いの典型例で、
美しいから良いのではなく、
良い踊りをするのに必要な努力をした結果が、
あの形状なのだ。
にもかかわらず、
甲の形状ばかり語られるようになったのは、
素晴らしい踊り手の甲は高い
↓
甲の高い足は良い=美しい
というよくある図式が一人歩きした結果で、
ふみふみさんが前回の日記のレスで紹介してくれた、
「拷問器具」という本末転倒なものまで誕生した。(笑)
バレエの技術のひとつに、
片足・爪先立ちで回転するというものがあるが、
力学的に考えると、
薄い板よりも棒の方が接地面が安定し、
上から見て質量の分布も均質なので、
余計なモーメントが発生しにくい。
また安定した回転を行うためには、
骨を支える様々な発達した筋肉が必要で、
さらに成長期にその鍛錬を行えば、
骨の成長も促進されて骨太となり、
周囲に立派な筋肉が付くから、
結果として甲高(肉厚)の足が出来上がる。
ついでに楔状骨から舟状骨、
足首に至る骨格のラインと、
それらをとりまく筋肉の描く曲線が
連続的で滑らかであれば、
見た目にも美しい、というわけだ。
ただし、これはあくまでも脚のうちの尖端部分、
足に限定しての話であって、他のパーツとの連続具合や、
脚全体に占める長さの比率、さらには体躯の長さや
頭部の大きさも勘案した、総合的なバランスも考えないと、
美しいバレエ・ダンサーのフォルムにはならない。
さらに加えると、バレエのテクニック同様、
身体もまたダンサーのツールのひとつであり、
これらをいかに上手く使いこなし、表現していくかのほうが、
甲の形状よりも大事といえる。
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