一流楽団公演の、客席の張り詰めた雰囲気は、
あれはあれで息が詰まりそうになるけれど、
(二流以下はクラシックでもけっこうユルい)
初めてバレエ公演を観た時は、
客席のあまりのフリーダムさに、
思わず失笑してしまった。
バレエは踊りと音楽の総合芸術! と言いつつ、
前奏が始まっても、ざわざわざわ...。
な〜にが「生オケ最高!」だ。(笑)
先日、某国内バレエ団の公演チケットを取ったところ、
「そこの前回の公演、観客が劣悪だったらしいよ」
とお師匠さま、おもわずムンクの叫び顔のワタシ。
さっそく、オフィシャル・サイトのメルアドに、
「要望」を送信。
以前、お師匠さまからうかがった、
主役級の人たちが注意をアナウンスするという「ヅカ方式」と、
芸監などのプレトークにヒントを得て、
客電が落ちたら、手の空いているダンサーに、
舞台衣装姿で幕前に登場してもらい、
優しく注意を喚起してもらってはどうだろう、
という提案をしてみた。DQNな連中は、
アナウンスなど聞いちゃいませんからね。
手間もカネもかからない、だけど聞かせたい相手には、
しっかり意図を伝えられる、良いアイディアでしょう?(笑)
ところが。
観客のマナーが悪いということは、
会場アンケートなどを通して多数耳にしており、
対策を検討いている、と前置きしつつ、
「残念ながら当バレエ団には対応できるダンサーがおらず、
実際には難しいかと存じます。」
...あほか。
「注意したい事を、注意したい相手に、高い確率で伝える」
ための方策なわけで、別にダンサーに限る必要はなく、
掃いて捨てるほどいるダンサーが足りないというのなら、
スタッフでもボランティアでも、誰でもいいのだ。
暗くなったところにスポットライトが当てられ、
誰かがそこに姿を見せれば、大抵の人はそこに注目する。
注意してもダメな人はダメかもしれないけれど、
いまのところ注意した相手は、みな素直に従ってくれる。
(威嚇してないから!(笑))
国内バレエ団の多くは、お教室の延長ないし集合体、
そこで観覧マナーも教えれば良いと思うのだが、
さらに遡れば、家庭の「躾」に行き着くのだろう。
「朝日」が静かなところをみると、悪いのは小舟の方かな?
(亡くなった船長には、衝突の前科があるという)
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