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2013年10月02日18:23

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ドラマ『 神様のベレー帽 』

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漫画家・手塚治虫については、一家言ある。手塚治虫は私の青春時代に「 最も影響を与えた漫画家 」である。特に、大学時代4年間は手塚漫画の探求に明け暮れ、教科書と辞書と手塚漫画は通学の必須アイテムだった。手塚治虫の代表作は何かと問われれば『 火の鳥 』でも『 鉄腕アトム 』でもない。「 それは『 ブラック・ジャック 』だ!! 」と私は断言しよう。『 ブラック・ジャック 』こそ手塚漫画の集大成にして、最高傑作だ。その『ブラック・ジャック』の創作秘話を描いたドラマ『 神様のベレー帽 』が放映されたのだから、これを語らずに終われるわけがない。

 手塚治虫を演じた草薙剛は嫌いではない。SMAPメンバーでは香取慎吾と草薙剛はむしろ好きなタレントだ。彼らが主演するドラマには面白い作品が多いと認めてもいる。それでもなお、草薙が手塚を演じるのは「 相当に無理がある 」と言わざるをえない。背が高いし、スリムだし、第一、1970年代後半の手塚(50〜60代)を演じるには年齢が違い過ぎる。初登場シーンからして、全く手塚には見えない。しかも、目を細めて微笑む表情が酷過ぎて、何の冗談かと少々腹が立った。しかし、草薙はまだ許せた。秋田書店編集部員としてタイムスリップし、手塚番(担当編集者)となる小田町咲良を演じた大島優子には驚いた。彼女の出演するドラマはあまり観たことはないが、まさかこれほどの大根だとは夢にも思わなかった。中高生が学園祭で演じる劇さえ、もっとマシだろう。手塚治虫を描いたドラマじゃなければ、この時点で観るのを止めたに違いない。しかし、なんとか踏みとどまり、我慢して観続けることにした・・・。

 手塚治虫を知らず、編集長から記念特集の担当を任されたのに、全くやる気のない若い編集者・小田町(大島優子)が手塚が生きている時代にタイムスリップするのはなんとも安易だが、まぁ良しとしよう。「 昭和 」の雰囲気漂う当時のパートが実に良かったからだ。中でも、編集長・壁村耐三を演じた佐藤浩市。彼の存在が、このドラマを救った。1970年代のこの時期、手塚は久しくヒット作に恵まれず、出版業界やファン達の一部から「 すでに終わった 」と言われていた手塚の「 死に水 」をとるつもりで、壁村(佐藤浩市)は連載4回分の仕事を手塚に発注する。そして、連載4回という縛りの中で、手塚が生み出した作品こそ『 ブラックジャック 』だった。この作品が起死回生となり、手塚治虫は再び快進撃を開始することになる。
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