あ〜あ、アウト・オブ・ベースに刃物かぁ。
無誘導の弾道弾なんて宝くじみたいなものだから、
通常弾頭なら無問題なのですが。
まだおもちゃみたいなミサイルの
ペイロードをどこまで大きくできるか、
（現状では、たぶん核弾頭は積めない）
あるいは核弾頭をどこまで軽量小型化できるかが、
これからの注目点となります。
机の中を整理していたら、
以前、海〇自〇隊に勤める知人からもらった、
ソ連海軍の巡洋艦を写した航空写真が。
懐かしいなあ、元気にしてるかなあ、
と思いつつ眺めていたら．．．あ。
レーダー射撃指揮装置と、
艦首の対空・対艦両用砲がこっち向いてる。（笑）
そういえば、昔々、
我が国の領海へと艦首を向けていた、
ソ連海軍の駆逐艦を牽制するため、
海自の対潜哨戒機が進行方向の海面へ
発煙弾を投下したところ、
駆逐艦の甲板を「誤爆」してしまったのだとか。
今になってみれば、ただの笑い話。
ま、その程度の出来事なのです。
ちなみに我が国もアメリカも（中国も韓国も）、
国防話には下心（予算獲得）がある、
ということをお忘れなく。
＊ ＊ ＊
今回は本の紹介をひとつ。
学生時代から、原子力に関する書籍や論文を、
面白半分でいろいろ読んでいました。
元々物理や化学は好きだったし、
船舶の動力にもなっていますからね。
それらの中では、沸騰水型の根源的な脆弱性、
日本の原発の格納容器や建屋の強度不足、
水素爆発の危険性がすでに指摘されていたので、
原発を誘致する過疎地の人々の心情が、
いまひとつ理解できませんでした。
安全だよ、大丈夫だよ、と騙す方も騙す方だけど、
チャレンジャーだなぁ、
どれだけお金を積まれたのだろう、と。
また、非常用電源の設置場所にまで
言及した文献もありましたが、
さすがにそれは改善されただろう、
と素人ながらに思ったものです。
全電源喪失などもってのほかですからね。
個人的には、地球温暖化の防止と、
経済活動維持のために
急激に使用エネルギーを減らすことはできない、
という「オトナの事情」から、
技術としての原子力は手放すべきではない、
と思うのですが、
いちばん大切なものが欠落しているような組織の手に、
その運用を委ねるとなると、
原子力発電は必要です、とは言いづらい。
それはともかく、
政府や東電がなかったことにしようとしている、
ヨウ素１３１による初期被曝について、
当時何が起こっていたかを
探ろうとしている人々がいることを、
ＮＨＫがレポートしていました。
番組では、ＳＰＥＥＤＩによる
放射性物質の拡散状況予想も紹介されていて、
それによると、３月１５日には、
相当量が東京近辺にまで流されていたようです。
事故発生直後に、
「危険な雨」を示唆するデマがネットで流布されましたが、
もし１５日当日に雨が降っていたら、
デマは現実のものとなったことでしょう。
この放射性物質の拡散による影響が明らかになるのは、
今後１〜２年経ってからになります。
そして現在、汚染は「濃縮」という、
第２ステージを迎えています。
土壌に関しては、計測しやすいということもあって、
汚染地域がある程度特定されていますが、
海洋に関しては、それができません。
それどころか、海水による拡散、
希釈化ばかり喧伝されていますが、
海産物についてはその逆、濃縮が進行しつつあります。
風評ではなく、東北太平洋岸近海の海産物は、
ここしばらく、食べるのを控えた方がいいでしょう。
最近は話題になることも少なくなりましたが、
福島原発では、今も懸命の事後処理作業が続いており、
低濃度汚染水を再び海洋に投棄するという、
愚劣な行為も検討されているようです。
先の海洋投棄の際は、低濃度だから大丈夫、
と東電の無責任な手法を擁護する、
脳内お花畑さんもいましたが、
その御仁の辞書には「濃縮」という単語はなかったようです。
前置きが長くなってしまいましたが、
紹介したい本は、これ。
「Silent War 見えない放射能とたたかう」
（講談社、１５７５円）
著者の今中哲二さんは、
京都大学の原子炉実験所の助教で、
原子炉の専門家です。
この本をいいなと思ったのは、
� 〇�実をありのままに、私情、感想で曲解・装飾せずに記述。
�◆＼賁臈�な内容を、素人にもわかりやすく説明。
�� 起きてしまったものは仕方がない、というスタンス。
�ぁ，修両紊如∈８紂�何に気をつけていけば良いかを提言。
なあんだ、と言わないでくださいな。（笑）
この基本中の基本ができていない解説本が、
巷間あふれているのですから。
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