昨日も書いたように日曜はヴェルディのレクイエムを初体験のミューザ川崎で聴いた。レクイエムは毎年夏に聴いているような気がする。昨年も夏だった。終戦記念日に合わせたフィーチャーなのだろうか。
この曲は1時間半に及ぶ7部構成の大作である。曲についての詳細はウィキペディア等にあるので割愛。
Requiem et Kyrie(レクイエムとキリエ)
Dies Irae(怒りの日)
Offertorium(奉献唱)
Sanctus(聖なるかな)
Agnus Dei(神の子羊)
Lux Aeterna(絶えざる光を)
Libera Me(我を救い給え)
演奏は神奈川フィルで、このオケを聴くのは実に久しぶりだった。最後に聴いたのは10年ほど前であり、みなとみらいが完成する前の県立音楽堂だった。
終始ブラス隊が音が合わず苦労していた。特にHrが頭から上手く入れず炸裂音が目立ったのが残念。反面、弦は美音に聞こえたが音量は少なめ、特に1Vn-2Vn-Vc-Vaという配置だったためか(この配置は実は初めて目にした)ただでさえ音が小さい、しかも8本しかないVaが殆ど聞こえず、逆に正面を向いたVcがより明確に鳴るため、これでマスクされる格好となりちょっと残念。
最後のリベラメは全てのパートが初めて渾然一体となって荘厳なフィナーレを飾ることが出来た。
(音質評)
永田音響設計が監修した首都圏では最新の大型ホール。本格的アリーナ型ステージでオルガンも備えている。客席数はサントリーなどの大型ホールより500ほど少なくなっている。天井も高くなく、なるほどこぢんまりとした感じはする。
客席はワインヤード型を標榜してはいるが、サントリーや芸劇のように明確に区切られている雛壇ではなく、螺旋を描いて段々畑が連続的に上階へ登っていくという緩やかな構造だ。但し、上階を見上げると客席が層状にそそり立っていて、恐らく上からの見下ろしの傾斜、景観は急峻だろう。
ホール空間の広さに比してステージは思った以上に広く、割と使いやすそうだ。今回も大人数の合唱隊が入ったが、まだまだゆとりはあった。今回の私の座席はステージにほど近いほぼ2階中央部であった。
音色は明るく細め。残響時間はグランカッサの練習を聴く限り低域ほど減衰が大きくて短め、中高域では逆に長めの設定であろう。そのためトゥッティでもすっきりと分解能の高い音質傾向だった。満席時の中域残響時間は恐らく1.5秒ほどで、他の永田音響の大ホールより短めに感じられたが、響き自体は感じがよいフローラルなものであった。高域ほど吸収が少なくちょっとピーキーに感じる部分もあったが、これはステージに近かったせいだろう。
マーラーやブルックナーと言った最大器楽編成で聴いていないので分からないが、規模的にはシューベルト、ブラームス時代までの中規模器楽編成までがベストマッチしそうな秀逸なホールである。しかし、最近の首都圏の音楽ホールはみな音が良い。
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