彼女に初めて着目したのは2006年、
前々回のボリショイ来日公演の時でした。
当時はグラチョーワさん、アレクサンドロワさん、
ザハロワさんの中にあって少々影が薄かったのですが、
「バヤ」のガムザッティを演じた時、「上品で優しいお嬢様」という、
ありそうでなかったキャラ造りが、とても印象的だったのです。
それから6年。
いまやアレクサンドロワさんと比肩するテクニックと威厳を備えた、
ボリショイを代表する立派なプリンシパルに。
むしろ「ライモンダ」の1幕を比べる限りでは、
アラシュさんの方が安定していて見ごたえがありました。
(ただしアレクサンドロワさんは、後半復活しましたが、
1幕は本調子ではなかったようです)
また持ち前の気品のある優しい踊りやキャラ造りも健在で、
たとえばアレクサンドロワさんのライモンダは、
アブデラクマンを嫌っており、それ以上近づくと殴るよ、
みたいな雰囲気でしたが、(^O^)
アラシュさんは嫌悪というよりは恐れている感じ。
これだから、配役違いの観覧はやめられません。(^^)
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