震災があったこともあって日記には書けずにいたが、昨年からの我が家の懸案(正確に言うと私以外の家族からの強烈なプッシュ)であった大型テレビをようやく入れた。東芝の液晶テレビ、CELL REGZAだが、まぁ、「名ばかり」のCELL REGZAと言い切って良い軟弱な製品で、CELL REGZA 46XE2という名称となる。
CELL REGZAの初代機である55X1の主たる特徴は、4倍速パネルを更に倍の走査線数でスキャンし、4600個にも及ぶバックライトLED照度をパネル面積全面で512分割して細密ステップでエリア制御することにより驚異的なダイナミックレンジを得ていた事。この超絶的な描画性能は第2世代のフラッグシップ機=55X2にも引き継がれている。しかし、CELL REGZAのコストダウン版である55XE2、及び46XE2にはこの贅沢なシステムは搭載されていない。従ってこの広大なレンジを活かした目を瞠るような高画質は当然得られないのだ。ところが、それ以外の特徴であるタイムシフトマシンやマルチ画面表示、その他あり得ないほどの高機能・高性能はそのまま享受できるという、なんとも中途半端な製品なのだ。
昨年秋から今年に掛けては、第2世代シリーズがリリースされたこともあって初代の55X1が新古品・中古品共にだぶつき気味に市場に出て来た。私の場合は当然にこれを狙っていて、55X1の発売当時の定価(というか売価の標準値)100万円の半額〜1/3で手に入れる目算だった。ところが、55X1の寸法を測って我が家のリビングに収めることを考え始めると様々な苦難が待ち受けていたのだ。
最も大きな要素は、無理をして55X1(または55X2)を入れると現在のステレオ音響に多大なネガティブ・インパクトを与えると言うことだった。設置から現在に至るまで、愛用するスピーカーであるThiel CS7.2の左右には100mm以上の空間が空いており、実はこの100mmというスペースがもたらす音響的な利益は計り知れないものがある。この空間を埋めてしまうとCS7.2の持つ本来的なサウンドステージ構築能力が著しく損なわれてしまうのである。
そういったことがあって、超絶的画質を誇る55X1あるいは55X2の導入には逡巡してきたのである。一方で、オーディオ性能よりかはテレビ画質/性能を重視する家族の意見はやはりフラッグシップのCELL REGZAの導入へ向かっていた。勿論、55X1の値崩れによる値頃感というのもあったであろうが・・。
(続く)
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