豪雪地方の雪おろしの様子をテレビで眺めていたところ、
凄いですね！ とアップになった、
何十センチもの厚さの雪を載せた建物の隣に、
釣鐘型の倉庫らしき建物も映っていて、
その屋根には雪がほとんど載っていませんでした。
代わりに、滑り落ちたとおぼしき雪の小山が建物の脇に。
それを見て、敬愛するネイチャリスト、
ニコルさんのことを思い出しました。
彼は黒姫山の山麓に居を構えていますが、
その北欧風の洒落た建物の屋根には、
急な傾斜が付けられています。
「こうすれば、雪は勝手に落ちていくからね。」
そういえば、茅葺き屋根の張り替えが話題になる、
岐阜県白川郷も雪深い里として有名ですが、
その合掌造りの屋根には大きな傾斜がついています。
すでに建ててしまった家は仕方ないですが、
毎年「雪おろし、大変だ〜、大変だ〜！」とニュースになる地方では、
今後新築される個人宅は、屋根はすべて大傾斜形状とし、
あわせて雪の落ちるスペースを建物脇に備えることを義務化、
既存の建物に装着する大傾斜屋根板の設置費用を補助すべし．．．
と部外者は無責任に考えておりました。(^m^)
＊ ＊ ＊
週末は、相棒のオイル潤滑を兼ねて、近所にある、
７階建ての建物がまるごと売り場という大手スーパーに、
食料品や消耗物件の補給に行きます。
小学５〜６年生くらいの女の子に続いて、
荷物を満載したカートをエレベーターに押し込んだところ、
その女の子、「開」ボタンを押してくれていました。
「ありがとう」と声をかけると、にっこり笑顔を浮かべ、
出る時も「どうぞ」と、またボタンを押してくれます。
荷物を地下駐車場の相棒に積み込み、
第２波攻撃に向かうべく再びエレベーターに乗ると、
途中階から、こんどは３〜４年生くらいの女の子が、
「はやくおいで」と妹を促しつつ駆けこんできました。
「開」ボタンを押して待っていると、
乗りこみながら「ありがとうございます」
いえいえ、どういたしまして。
おじさんも、さっき親切にしてもらったからね。(^^)
２人は私より先に、別の階で降りたのですが、
その時も「失礼します」と軽く会釈。
その歳でそのマナー。
見て見ぬふりをする大人や、
後続のことなどお構いなしに入口に陣取るヤンママ、
人をエレベーター・ボーイくらいにしか思っていない輩に、
辟易することも少なくないため、
この日出会った２人の少女の背中には、白い羽が見えた．．．
と言うのは大袈裟ですが、心が洗われるような気分でした。(^^)
厳しくしすぎてはいませんね？ と若干の心配を覚えつつも、
２人のお母さんの人柄も偲ばれます。
ちなみに姉妹の降りた階は「紳士服売り場」。
お父さんにバレンタインのプレゼントでも買ってあげるのかな。(^^)
＊ ＊ ＊
スーパーでの買い物を終えた私は、
車首をわけありの酒屋へと向けます。
どういう「わけあり」かと言うと、この店、
著名人気酒と無名酒の抱き合わせ販売をしているのです。
この店では、人気酒のみを買う選択肢はほかにありませんから、
おそらく独禁法に抵触するでしょう。
にもかかわらず、消費者センターにチクらないどころか、
半ば常連と化しているのは、
近所では、そこ以外では手に入らない珍しいお酒を置いていること、
人気酒だからとプレミアム価格を設定していないこと、
そして無名酒にも美味しいものはあるんだということを、
ブランド飲みに知らしめる効果があるからです。
昔ながらの手造りの酒は、
材料となる酒米の出来や、醸造時の気温の変化などの影響を受けて、
年ごとに出来不出来があり、同じシーズンのお酒でも、
仕込んだタンクや造り方によって味は異なってきます。
また蔵元の経営方針や、醸造の指揮官である杜氏が変わると、
酒質はまったくの別物になります。
にもかかわらず、酒飲みの中には、
舌（味）ではなく、目と耳（銘柄と知名度）でしか、
お酒の味を判断しない人がいます。
しかもその傾向は、飲み慣れている人ほど強いのです。
むしろお酒に弱い人や、あまり興味のない人ほど、
冷静に自分の舌で旨いまずいを判断するので、
酒質の善し悪しに関する感想は、酒飲みでない方が信頼できる、
というのが私の経験則です。
今回も、ここ数年話題になっている酒の新酒が入荷していたので、
その純米吟醸原酒を購入、さっそく試してみたところ、
こんな酒に群がるのんべって、どんな舌をしているのだろう、
という程度の出来でした。(uu;)
その有名酒、昔は確かに美味しかったのですが．．．。
ちなみに抱き合わせで買わされた（2000円以上なら、なんでもいい）、
知名度では劣る生にごり酒の方が、はるかに美味でした。
さぁ、今夜も晩酌が楽しみだ。(^^)
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