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2011年02月06日20:12

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【フード】麺や 元町@石川町

今日も元町で買い物。ということで、その前に腹ごしらえでラーメン。場所はJR石川町駅の南口裏改札から1分弱という立地で、郵便局の斜向かいの角のビルの2階だ。ラーメン屋の店舗としては分かりづらい出で立ちだが大きめの看板が道路に出ているので見つけるのは難しくない。但し、仄暗く細い階段を上って重い金属ドアを開ける必要があるので、入るにはちょっと勇気が要るかも知れない。知らない人は余り入っては来ないであろう。

この店のオープンは昨年4月で昼だけ営業のラーメン屋だ。いわゆる二毛作の店で、夜はバー&カジュアルなダイニングとして営業する飲み屋。この種のラーメン屋/カレー屋は時折見られるようになったし、副業とは言え、そこそこのクォリティのラーメン/カレーを出すようである。昨今の経済事情から夜の営業だけでは収入面で立ちゆかないのか、はたまた夜の常連客にたまたま出した締めくくり&夜食が好評を博して昼展開するようになったのかは定かではないが。関内のR&Bも昼にクォリティの高いラーメンを出すバーで、店の風情はどちらも似ている。ここ麺や元町は食材として比内地鶏に拘ったラーメンを出すようで、看板にもメニューにもその主張ははっきりと出ていた。

入店したのは13:00過ぎ。U字型のカウンタ10席程度と狭いバーを昼に転用しているのでちょっと窮屈ではある。先客は5〜6名で、ちょうど二つ空いていた端のカウンタへ案内される。家内は冬限定メニューというひない担々麺、私は味玉しょう油チャーシューを頼んだ。因みに料金は前金制で、料理が出る前にレジ打ちされてしまう。しかしレシートはくれない。

カウンター上にはザク切りの水菜を収めたタッパー、そしてそれを摘むトング、女性のための髪を結わくゴムが置いてある。胡椒などの香辛料や調味料は置いていない。

待つこと暫し、ラーメンがサーブされた。ひない担々麺はちょっと甘めに味付けられた挽肉の餡がかかったまろやか風味の赤いスープの麺。ちょっとだけ辛いが主体となるのは比内地鶏の甘みを含んだとろみである。表面にはチー油が浮き辛そうな風情だが、そうでもない。辛さを楽しむよりは全体のバランスと滋味が身上といったところ。

味玉しょう油チャーシューは透き通った清湯スープが美しく凛とした盛り付けの一品である。表面には肌理の細かなチー油がびっしりと浮いているが、一掬いしても諄いという感じではなく、素直に飲めてしまう。麺はちょっと粉っぽい細麺で茹で加減は固め。しかし、噛み締めても旨味や小麦の香りは強くはない。ザラザラとした表面のせいかスープの持ち上げは良好だ。スープは担々麺同様に深い味わいの鶏スープで、これは下町の焼鳥屋などで供される濁った鶏スープの風味を彷彿とさせるある種懐かしい風味である。

トッピングのチャーシューは三段バラ肉をギュッと凝縮して煮込んだもので噛み応えはしっかりとしつつ肉の旨味も引き出されていて秀逸。メンマは入らず代わりに筍の穂先を甘辛く煮付けたものが入る。半分に割った味玉も割と強めに味は付いているがかなり甘い。途中、カウンタ備え付けの水菜を添加してみると、トロンとしたスープとしゃきっとした歯応えの水菜の軸の対比が割と面白い。

繊細で女性受けしそうなラーメンであり、ガッツリとした喉越しと食感で戴く一品ではない。しかし、石川町・元町といおうロケーションを考慮すればこういったお洒落なキュイジーヌ風のパッケージも有りなのかも知れない。無論、私は美味しく戴いたし、ラーメンの一形態としては存在価値のある一杯である。


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