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2010年11月17日11:42

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【四輪】C-X75

先月2〜17日、パリで、モーターショーが開催されました。
エコとノンエコに2極化した展示車両は、人のタテマエと本音のようです。(^O^)
http://features.car.jp.msn.com/motorshow/2010_paris/default.htm

ランボのフルカーボン車がバットマンカーみたいだとか、
エリーゼがメタボになってしまったとか、
タウンポッドそのまま市販してほしいとか(乗りたくないけど)、
興味は尽きませんが、なかでも気になったのが、
ジャギュアのコンセプトカー、C-X75。
http://www.jaguar.com/jp/ja/#/about_jaguar/75th_Anniversary/c-x75/

いわゆるハイブリッド・カーですが、
その代表格であるプリウスが電動モーターとガソリン・エンジン、
どちらでもタイヤを回すことができるのに対し、
C-X75は走る時は常にモーター。
しかも発電機の原動機はガソリン・エンジンではなく、
マイクロ・ガスタービン!

ガスタービンの基本構造や、
その車載化の歴史についてはウィキを読んでいただくとして、
ほぼ同じ構成のシステムを積んだバスが、丸の内界隈を走っていました。
ジェット機みたいな「ヒューン」という音のする、アレ。(^o^)
http://www.hinomaru.co.jp/metrolink/bus/index.html

残念ながら、バスの運行は今春から修理のため休止しており(再開未定)、
時間がかかっているのは、ニュージーランドから輸入した特殊な車なので、
手造り部品の調達に時間とコストがかかるため、とのことでしたが、
地元企業の協賛を得ての無料運行バスでしたから、
不況の影響で運行支援金が集まらないのでしょう。

ちなみにバスの「基本仕様」にある「モーター出力」は「消費電力」の間違いで、
搭載する駆動モーターの出力は最大250kW(340馬力)です。

一方、C-X75の駆動モーター出力は145kW(約200馬力)ですが、
これを4個搭載しているので、合計出力は約800馬力!
タイヤ1本に1つのモーター、ということでしょうから、
4つのタイヤの回転数を個別に変えることで、
より積極的に車の挙動を制御しようというわけですね。

目的を「安全」に振れば、走行中に姿勢が乱れても、
現在の最新システム以上に確実にリカバリーでき、
モーター・スポーツを指向すれば、人間やタイヤが追いつかないような、
異次元レベルでのタイム・アップの可能性もあります。

       *     *     *

この車を見た評論家が、「重くなりそうですね」と語っていましたが、
そうかなぁ? と調べてみると、やはり違いました。
全長4.6m、幅2m超サイズの車で、
モーターを4個とバッテリーを230kg(!)も搭載しているのに、
車重は1,350kgしかありません。
ガスタービン本体は、軽量で小体積というのが特徴ですし、
モーターの軽量化も昨今のトレンドですからね。(^^)

*参考*
フェラーリ・エンツォ:4.7m、1,365kg
ランボルギーニ・ムルシエラゴ:4.6m、1,650kg

また「燃料はなんでもいいようです」とも言ってましたが、
これはメーカーの建前というか、
ガスタービンがまだ大雑把な造りの頃のイメージです。
構造が進化し、精密機械化してくると、
粗悪な燃料ではタービン・ブレードを痛めてしまうというのは、
そのスジでは常識ですからね。
マイクロ・ガスタービンには、なるべく良質の燃料を用いるべきです。
(日本のガソリン・スタンドで売っている品質なら、問題はなさそうですが。)

       *     *     *

日本では、ずいぶん前に「ジャガー」→「ジャギュア」で一件落着しましたが、
先日、英国のテレビ番組を見ていると、現地人(同一人物)が、
「ジャガー」「ジャギュア」「その中間みたいな発音」を併用していました。

...要するに、どっちでもいいんだ。(^O^)
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