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2010年06月24日17:06

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【バレエ】ロイヤル「うたかたの恋/R&J」(短信)

ロイヤル祭りたけなわ、
あちこちで感想の花が咲いてますね。

私は「リーズ」を1回観ただけですが、
わが師は昨日一昨日と上野詣でをされ、
先の土曜日にはマチソワまで。
そして感想を拝読するたびに、もっと行けば良かったかなぁ、
と後悔する出来の悪い弟子でありました。

それにしてもヌニェスさん、いいですねぇ。(^^)
ドアに足をかけて閂をはずそうとしたり、お尻で引出しを閉めたりと、
(マルケスさんを上回る)元気一杯のお転婆さんでした。(^O^)

動きから鍛えているのがわかりますし、
バランス感覚に優れ、体も柔らかく、そして表情豊か。
踊りが雑になることもありますが、まだまだ若手。
これからが楽しみなダンサーです。(^^)

この作品、リーズとシモーヌ役が良いと、ほんと面白いですよね。
クロッグ(木靴)ダンスやニワトリたちの音楽が流れると、
ついリズムを刻みたくなります。(^o^)

でもニワトリたちは、牧の方が動きが鳥っぽかったなぁ。
Kの動物たちといい、日本人はかぶり物が得意なのかな?(^o^)

以下は、お師匠さまからの短信です。

●「うたかた」(22日)

(マクミラン版を観ると)
宝塚版の『エリザベート』が甘い仕立てなのは置いといて、
ウィーン版のオリジナル『エリザベート』さえ、
ずいぶん美化してロマンティックな話に仕立ててるんだな、
といまさらながら感じる。

ルドルフは人格破綻してるし、エリザベートは冷たいし、
フランツ・ヨーゼフも厳しいし、反乱分子はルドルフに執拗に言い寄るし、
観ていて救いが無い。
(だから苦手なんです、コレ。主役2人には迷いましたが。(^^;) :ぱろ)
エリザベートが少しでも愛情を見せていたら、
ルドルフの人格形成は違っていたのかも。

マリーの少女時代もロホさんが演じているんだけど、
黒い大きな瞳に白くて丸い頬、あどけなさの残る口元。
黒髪に付けた大きなリボンも似合ってて、全く違和感が無い。

アコスタさんだから難なくこなしているけど、ルドルフ役は想像以上に大変。
1幕だけでも4つのPDDがあり、
1幕最後、妻であるステファニー王女との壮絶なPDDは迫力。
観ている方まで消耗するよ…。

ステファニー王女のルーツさんは、腕に伸びやかさはあるけど、
脚は伸びがないので踊りが堅く小さく見える。
パドブレは綺麗だし、PDDには全く破綻が無いだけに惜しい。
華奢で如何にもお嬢様な風情が、余計に痛々しい。

●「うたかた」(23日)

昨日も凄かったけど、今日はさらに圧倒された。
コボーさん、凄すぎる。

昨日はロホさんのマリー・ヴェッツェラに持っていかれたけど、
今日はルドルフの一人勝ちだ。追加して良かった。(^^)
役者揃いだねぇ。ロイヤルの本領発揮だよ。

『うたかたの恋』などと言うとロマンティックな作品のようだけど、とんでもない。
壮絶な内容は見応えあるものの感情移入は出来ないし、後味も良くない。
好みが分かれるだろうなぁ。『リーズ』との落差が激しすぎる。
『リーズ』はマチソワ出来たけど、これは体力的にも不可能だし、
精神的に無理だわ…。

今回の来日公演は、ロイヤル本家の底力を観た気がするよ。
演劇性の高い重厚な作品は、ベテランの力が効くね。
日本にも、キャシディさんみたいな人がたくさん居ればなぁ。

●「ロミオとジュリエット」(27日)

以下は都さんのジュリエットですが、
わが師は26日も上野に足を運び、コジョカルさんを絶賛されてました。(^^)

「カメラが入ってるよ!(^^)v
そのせいか、オケも昨日と全然音が違う。メンバー違うんじゃないか?
序曲から聴かせる音だったよ。

都さんのジュリエットは、可愛いを通り越して幼い。小学生くらいな感じ。
パリスは昨日と同じステパネクさん。とても素敵なパリス。
幼いジュリエットが恥ずかしがって(恥じらうというお姉さん演技ではない)
逃げても可愛い、舞踏会で無邪気に踊っているのを見ても可愛い、
もう可愛くて仕方がない、という感じ。

ティボルトはホワイトヘッドさんで、昨日のガートサイトさんより怖くて凶暴な感じ。
でも、中庭でロミオと踊るジュリエットを発見してロミオに詰め寄り、
なだめようとするジュリエットを昨日は突き飛ばしていたけど、
今日のジュリエットは幼すぎるので、指を立てて言い聞かせるのみ。

ロミオのマックレーくんも素晴らしい!
エレガントで滑らかな踊りでありながら明るさもあって、見惚れてしまう。
バルコニーのPDDは、素晴らしくて涙がでたよ。(T_T)

ちなみにキャピレット公はエイヴィスさんで、
昨日のサウンダースさんより怖くて威厳のあるタイプ。
幼いジュリエットに対し、怖いキャピレット公とティボルト。
余計に可哀想な感じが引き立つ。

2幕冒頭の群集場面は、やはり何度見てもKバの方がいいな。
踊りが小さくてワクワクしない。あの人誰? という目を引く人が、
残念ながらロイヤルには見当たらない。

3人の娼婦もブンブン振り回し系。
前回の「シルヴィア」のディアナで良いと思ってたモレーラさんが、
「うたかた」と「ロミジュリ」で好きなタイプの踊りではない、
ということが判明したのも残念。

マックレーくんの踊りが実に爽快。
マキューシオのマロニーくんも踊りが上手く、人をくったような演技も良い。
ベンヴォーリオのポルーニンくんと三人揃ってとても良いダンサー。
でもマックレーくんが抜きん出てる。

ジュリエットからの手紙を読んだ時、
昨日のペネファーザーさんは実に良い笑顔だったのだけど、
マックレーくんは驚きの方が強い表情。喜びはその後の踊りで表現。
これでもか、の高速シェネに思わず拍手。(^^)

教会に現れたジュリエットは、やはり幼い。
本当にこの子が覚悟を決めて、親の意向に逆らっていくのかと心配になる。
ロミオに抱きつく時も「おにいちゃ〜ん! だいすき〜!」という感じ。(^^;)

話が前後してしまうけど、マンドリンダンスで後ろにいる5人のうち、
真ん中にいるのが蔵さんだと思う。
帽子で髪は見えないし、あのメイクだから自信はないけど。

ティボルトは瓶から直接酒をあおり、かなり酔っ払ってる。
ティボルトとマキューシオが争い、ロミオがティボルトを倒し、
自分の愚行に気付き後悔する流れが自然で、
ロミオの胸中を思うと切なくて泣けてきた。」

       *     *     *

客席にはコープさんが居たそうですね。(^^)

ちなみに土曜日のマチソワ、昼は男性主役、夜は女性主役の方が、
それぞれ見ごたえがあったそうです。
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