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2010年04月25日11:54

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【音楽】Beethoven: Sym#7,#8@De Billy/RSO Wien

OEHMSの新譜SACDハイブリッド。このところ立て続けにベトを録って来ているド・ビリー/RSOウィーンだが、今回は7と8。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/3726013

ベートーヴェン:
・交響曲第7番イ長調Op.92
・交響曲第8番ヘ長調Op.93

 ウィーン放送交響楽団
 ベルトラン・ド・ビリー(指揮)

なんとクールで緻密、無駄のないベト7&8だろうか・・。無駄がないと単純に言うと語弊があるかも知れないが、要はスコア以上でも以下でもない写実世界にあって、あるところを速めのテンポで走り抜けてみたり、ある小節のお尻をちょいと伸ばしてみたり、コーダを激烈に鳴らしてみたり・・、という演出とは凡そ無縁の解釈と演奏ということなのだ。

ベートーヴェンの交響曲は単純な割にくどく、そして旋律や和声展開が荒っぽいので個人的には苦手としている。しかし、ド・ビリーのこれは実に爽やかで衒いもなければしつっこさもなくて素直に聴き入ることが出来る解釈だ。

7番よりも8番でクールさがより光る。RSOウィーンの演奏はプログラムされたMIDI機器の様に精密であり、拍子の正確さはもとより各パートが小節の頭をきっちりと合わせて出して来るので混濁が全くなく、それが端正で折り目正しい印象を醸していると思われる。そうは言っても決して無機質でつまらない演奏ではなく、ちょうどSFSOの様な清涼感が強く感じられるのだ。

国産贔屓のベト・ファンへならスクロヴァ/読響のチクルスをお勧めしたいが、それに拘らない現代ベト・サウンドのファンへはこのチクルスがお勧めかも知れない。なかなか良い演奏だ。

(録音評)
OEHMS、OC640、SACDハイブリッド。録音レベルは全体的に低いが、解像度という点においてはいつものOEHMSの録音と同水準であって、極めて良好なサウンドステージ展開、ディテール描写力、音像定位と、どこをとっても非の打ち所がない。CDレイヤーの高音質ぶりも目覚ましくてDSDの必要性に疑問を呈するほどの出来映えだ。

但し、唯一の欠点を論うとするならば、それは、これらの時代の典型交響曲は2管編成なのであるが、この録音の場合は3管、いや4管編成以上の大規模編成に聞こえてしまうのである。細部を余りに克明に捉えると規模感が今ひとつ曖昧になると言うことなのか・・・。


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