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2010年04月16日12:12

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【バレエ】モスクワ音楽劇場バレエ「オープニング・ガラ」

13日のガラは、来日公演のオープニングであるとともに、
ロシア文化フェスティバルのオープニングでもありました。

フェスティバルは2006年にスタートし、今年で5年目。
12月の「チェブラーシュカ」新作公開まで、
プーシキン美術館記念展やバラライカ・コンサート、マトリョーシカ博覧会、
ボリショイ・サーカス公演、モスクワ少年合唱団公演など、
35本のプログラムが予定されています。何を観に行こうかな。(^^)
http://www.russian-festival.net/

       *     *     *

「エレガンス」「洗練」という単語を使うのは少々ためらいますが、(^^;)
ここの舞台はダンサーたちの笑顔含有率がとても高く、(^^)
観てるとついこちらもにこにこしてしまう、陽気で楽しい公演でした。(^o^)


★第1部

「パキータ」よりGPDD
 マリーヤ・セメニャチェンコ/セミョーン・チュージン
 ほかソリストと群舞

この2人が現在バレエ団の若手イチオシなのでしょうね。
セメニャチェンコさんは美人で長身、小顔で手足も長く、
いかにも、というバレリーナ。3年前の来日公演で注目したひとりです。

ただ、ロシアン・ダンサーの成長速度から推して、
もう少し伸びてるかと思ってました。まだ本調子ではないのかな。

チュージンさんは、ヴァリになるとちょっと重さを感じますが、
サポートは美しく、安心して観てられます。(^^)

巷でも評判の第2ヴァリは、エリカ・ミキルチーチェワさん。
配役表では誰がどのコかわからなかったので、
モスクワ・コミュの管理人さんに教えを乞いました。
贔屓リストにいれなくちゃ。(^^) 

群舞も含めて、みんな足音が静か。
ただ、いつも踊っているところより舞台が狭いのでしょうか。
なんとなく、戸惑っているような感じです。
揃い具合は、ばらつきが気にならない程度かな。
個人的には、このくらい合っててくれればいいです。(^^)


★第2部

「石の花」より
 ソリストと群舞

女性主役が、行方不明になった許嫁を探しに市場へやってきた場面で、
ロシアの民族衣装を身につけたダンサーたちの乱舞シーンです。
作曲はプロコフィエフ、音楽と色彩、踊りの洪水でした。(^o^)


「グラン・パ・クラシック」
 金子扶生/ゲオルギー・スミレフスキ

やはりスミレフスキさんはカッコイイですねぇ。(^o^)
踊りも端正で品があります。
ゆうべのフェビュスは憎たらしかったけど。(^m^)

さて、金子さんです。
観る前は、日本での公演だからとサービスで連れてきたのかな?
と思っていたのですが、ごめんなさい。私が悪うございました。<(_ _)>

まだまだ凄い日本人がいるのですねぇ!
ロシア人ソリストにひけをとりません! いやぁ、驚き!
その堂々とした踊りっぷりから、てっきり海外で活躍する、
中堅ダンサーと思ったら、なんと18歳!
今後はどこで踊るのでしょう?
できればロシアのバレエ団に留学して磨いてほしい!(^^)


「ジセル」より
 ナタリア・レドフスカヤ/セミョーン・チュージン

ゆうべの「エスメラルダ」でしみじみ思ったのですが、
彼女は本当に素晴らしいダンサーです。(*^^*)
以前から良いダンサーだと思ってはいましたが、
齢を重ねてさらに深みが出てきました。

チュージンさんは、ほんとサポートが上手いですね!
レドフスカヤさんが軽いというのもあるのでしょうが、
例のリフトしたあとちょっと揺らして移動するパ、
ウィリが風にそよいでいるかのようです。(^^)


「ロマンス」
 イリーナ・ベラヴィナ/ロマン・マレンコ

マリインスキーのバレエ・マスターを経て、
ここの芸監も務めたブリャンツェフさんが、
1981年にリリースした小品。

貧しい衣裳を着た女性の元へ、闇の中から恋人らしき男性が表われ、
一緒にひとしきり楽しげに踊ったあと、男性は再び闇の中へ。
寂しそうな女性の表情が歓喜に変わり、
再び悲しみへ落ちていく様子が実に見事でした。

喜びの踊りにもかかわらずメロディは暗く、ちょうど「ジゼル」2幕PDDの逆。
プログラムによると、ロシア革命により、愛する人が突然、
連れ去られてしまう様子を描いたもののようです。


「ゼンツァーノの花祭り」
 ガリーナ・イスマカーエワ/奥村康祐

デンマーク・ロイヤル発祥のガラコン定番演目。
ブルノンヴィルの難しいステップを、2人ともきっちりまとめていました。
同世代のはずですが、奥村君が妙に若く見えます。(^o^)


「悲しみの鳥」
 マリーヤ・セメニャチェンコ

20世紀中盤に活躍した振付家、
ゴレイゾフスキーが1960年に発表した小品。
水色が基調の衣裳でゆったりと踊る様子は、
鳥というよりも水槽の中の熱帯魚を観ているようでした。

去年のモスクワ国際バレエ・コンクールで、
彼女が金賞を獲った時の演目のひとつだそうです。

...悪くはないのですが、彼女にはもうひとつ、なにかが欲しい。(^^;)


「ワルプルギスの夜」より
 ナタリア・レドフスカヤ/ミハイル・プーホフ/ドミトリー・ハムジン

レドフスカヤさんも役者だなぁ。(^o^)
ジゼから一転、元気溌剌の小悪魔に。
大悪魔たちも迫力満点です。

さらにここのは悪魔群舞も登場するので、
まさに地獄の狂宴。楽しかった〜。(^O^)

ただ、この演目と「パキータ」は、
ここ数年マールイ夏ガラの定番でもあったので、
ちょっと寂しい気持ちにもなってしまいました...。


「ドンQ」より
 ナタリア・ソーモア
 ゲオルギー・スミレフスキ/セミョーン・チュージン/セルゲイ・クジミン

ガラのトリは、やはりこれですよねぇ。(^o^)
フィーリンさんが降板してしまったのは残念ですが、
怪我とか病気ではなさそうなので一安心。
3月は忙しくて練習する間がなく、お腹も出てしまったとか。(^O^)

男性3人はみな面白くて申し分なしですが、
ソーモアさんもエンジンが暖まっていないのかな。
主役やガラのトリを務めるにしては、
まだオーラがちょっと足りない気がします。

ヴァリで転んだコは、管理人さんによると、
マリア・クラマレンコさん。
彼女も大事はないそうです。良かった。(^^)
それにしても、彼女も良い動きをするなぁ。
贔屓リストに入れておこう。(^O^)

...あれ?
シズィフさんは来日してないんだ。
楽しみにしてたのに。ちょっと残念。

       *     *     *

楽しくて面白くてあっと言うまの2時間でした。(^^)

感想を散策していると、パリオペ公演の直後のせいか、
チケ代に言及する人をあちこちでみかけました。(^O^)
このクオリティにオケ付きで、あの値段は良心的である、と。(^^)

そのオケ、最初はコンビネーションがいまひとつでしたが、
次第に調子を上げていくロシア式。(^o^)
指揮者は首席のコロボフさんとグリシャニンさんが交互に登場してました。
コロボフさん、あいかわらず熱い指揮ぶりでしたが、
髪型がおとなしくなっていました。(^^)

ガラに生オケだなんて、ほんと豪華ですよね。
オケピを覗くとグランド・ピアノまであります。

...ん? 妙に配置がスペーシーだなぁ、と思ったら、
編成が小振り。それであの迫力が出せるのか...。(^^;)
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