久し振りのアンディー・カフェ。日曜の遅い午後、14:00を少しまわったのでランチタイムが終わってしまったがグランド・メニューでのサーブは引き続きということで、長女を含めて三人でゆっくりとホリデー・ランチを味わった。
コースに共通のサラダは相変わらず美しくビビッドな色合い、フレンチドレッシングがシンプルかつ爽快な酸味で嗅覚をくすぐる。家内が頼んだ「本日のパスタ」は、桜海老としらすのペペロンチーノ、付け合わせの自家製コッペパンはパスタの終わり際には嬉しい存在感。春の気配をそこはかとなく伝えてくるシェフの拘りは駿河湾の旬の素材を先取りした海の薫りと辛めでくっきりとしたパスタとの日伊折衷であった。優しいけれど海の気配をしっかり受け止められる出来映えで、塩の添加も全体的な味付けも奥ゆかしい佳作だ。
3人でシェアしようと頼んだ、バジルトマトとモッツァレラのピザは割とくっきりとした酸味と深い旨味を生地に染み込ませた本格的なライトクラストでこれまた箸休めとしては秀逸。窯から出したばかりの熱々のところを味わうことが出来る。
長女は何故かシーフード・カレーだ。グレイビーは欧風カレーを範とする作りで、恐らくはC&B社のカレー・パウダーをベースにしていると思われるが、どうもそれだけではなくてコリアンダーと僅かなカルダモンなどを足して軽いインド・フレーバーに振っている感じだ。長女は、このグレイビーならば是非ともビーフで味わいたかったという。欧風ビーフならば色の濃いデミグラスが定番だが、確かにこれはこれでありという気がする。
私が頼んだのは昨今ではこの店で定番化しつつあると思われるハンバーグ系列。バリエーションは幾つかあるがこの日は通常のハンバーグにポーチドエッグを添え付けたファンダメンタルなバージョンを頼んだ。思ったよりも固めの叩きであって焼きもしっかりと入り、ナイフを入れた瞬間に止めどなく肉汁が流れ出すという南青山〜麻布界隈で流行のジューシー・ハンバーグではなかった。しかし、ナツメグと黒胡椒がしっかりと効いたその存在感ある肉塊は実に懐深くてオーソドックスなもので、日本橋界隈の昭和初期から長く続く洋食屋の頑固なハンバーグを彷彿とさせる律儀な出来映え。地味ではあるが飽きが来なくて秀逸な演出だと思う。
ゆったりと時間をかけた遅めのランチが終わり、異例の寒風吹きすさぶ花冷えの篠原園地へと歩を進めた。桜は三分咲きと言うところであったが強風に煽られて枝が激しく上下し、満開まで花弁がもつのか少々心配になった。
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