mixiユーザー(id:3696997)

2009年10月28日14:19

24 view

【音楽】Bruckner: Sym#7@Mariss Jansons/BRSO

BR KLASSIKという自主制作レーベルが立ち上がり、バイエルン放送交響楽団とミュンヘン放送管弦楽団の独自音源をリリースしていくという。自主制作は昨今の流れとなってきており、このシリーズもその一環だ。創設第一弾として出たSACDハイブリッド3枚のうちの一枚。ヤンソンス/バイエルンのブル7。ドイツ・オケの自主制作の癖に録音場所は何故かウィーンの楽友協会大ホール。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/3670855

Bruckner: Symphony No.7 in E Major

Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks
Mariss Jansons(Cond)

とかく長くて退屈、そして起承転結がはっきりとしないブルの作品群のうち、それでも「まし」な方の部類に入ると思われるのがこの7番だ。だが、やはりブルの血筋を色濃く引いたこの「傑作」は、多くの演奏においてはダルになりがちだ。

1楽章はお得意の「原始霧」とやらで始まる。即ち最弱音のコルレーニョ、またはトレモロで弾かれるVnの細波がステージを徐々に音で満たしていくという手法。しかし、その展開部からは意味があるとは思えない変奏と繰り返しが延々と続くのでやはり「寝る」のが一般的。ヤンソンスはさすがに巧いと思った。ここで寝させてはくれない弦楽5部、特にVnとVaの出し入れと旋律の承継を頻繁に仕掛け、その上から時折金管隊のビームを被せるという芸達者な展開だ。この楽章は長い長いと思っていたが割と短かった。RCO Liveの一連のリリースでもそうであったが、なかなかエンジョイできるメリハリが彼の特徴なのだ。

2楽章は誰が振っても重く苦しく悲しいのであろうが(=ワーグナーの葬送曲として書かれたという逸話は余りに有名)、このアダージョのアインザッツが見事なほど揃っていて事切れる最後まで緊張の糸は持続する。執拗なまでの弦の嘶きが脳裏に残像として残ってしまう。この楽団の弦の音はまさに燻し銀と呼ぶに相応しい独特の肌触りだ。

終楽章の盛り上がりも、ブルの作品としてはまずまずの出来であり、これ以上何を望むのか、という仕上がりだ。コーダの一音が鳴り止んで盛大な拍手が沸き上がって初めてこれが有人ライブ収録であることを知る。

(録音評)
BR KLASSIKレーベル、403571900100、SACDハイブリッド。ウィーンの楽友協会大ホール(ムジークフェライン・グロッサー・ザール)における2007年11月4日のコンサート・ライブ。録音はBR(バイエルン放送協会)とORF(オーストリア放送協会)の共同制作となる。

音質だが、華美な色彩感や光沢は一切無く、それでいてディテールが曖昧かというとそんなことはなく、何度も何度も聴き込むと超高解像度であることがようやく分かるという地味系の高音質盤だ。少しオフマイク気味でステージは少々遠い感じだがムジークフェラインの独特の甘美な残響を正確に捉えている。CDレイヤーは少々硬質感が残り、SACDレイヤーの残響の方がより自然で豊かだ。

装置系がこのBRクラシックの音質に慣れるまでは暫く掛かりそうだ。ちょっと再生が難しい部類に入る盤だ。


よい音楽を聴いて下さい! blogランキングへのご協力依頼:
こちらに行って青いリンクまたは赤いアイコンをポチッ! ヨロシクです!!
 ↓
http://musicarena.exblog.jp/

0 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2009年10月>
日 月 火 水 木 金 土
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031