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2009年10月17日18:22

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【バレエ】新国立バレエ「ドン・キホーテ」(15日)

「手伝ってくれえ〜」と泣いてすがりつくセンパイを足蹴にすると、
40分後、ぱろは初台の豪華なハコの前に仁王立ちしておりました。
うははははは〜。(^O^) ←鬼畜

平日の昼間公演、予想どおり、観客席には学生の姿がたくさん。
彼ら彼女らの観覧態度は両極端で、
今回のチケ買いには、いつも以上に賭けの要素が強かったのですが、
結果は○でした。

最近、北京でバレエ公演をご覧になり、
劣悪な観客マナーを嘆かれていたマイミクさんがおられましたが、
(本当にお気の毒です!(>_<))
その話をうかがって思い出したのが、初めてバレエ公演を観た時のこと。

クラシックから来た私には、演奏が始まっているにもかかわらず、
雑音を発生させ続ける観客の態度が信じられず、
その後も「バレエ・ファン」のマナーの悪さには驚かされるばかりでした。

しかし、たまーにですが、マナーの良い観客集団にでくわすこともあります。
おや? と思い観察していると、どうやらバレエ公演は見慣れてない様子。
先日のNYCBのお客も良かったのですが、
こちらもいつもの客層とは雰囲気が違いました。

なぜ、バレエ・ファンには、マナーの悪い人が多いのでしょうね。
本来なら、手本となるべきだと思うのですが。

       *     *     *

なぜ平日に休みまで取り、初台まで足を運んだかというと、
男性主役がマイレンさんだからです。(^^)

マールイ出身、というのもありますが、(^o^)
彼は現在、新国で最も魅力的な男性ダンサーです。
単にテクニックがあるだけでなく、雰囲気がいいんですよね。
踊りに「表情」があるのです。(^^)

つい2、3年前までは、
主役になると緊張のためか実力を発揮できずにいましたが、
最近は堂々たるもの。笑顔から自信がうかがえます。(^^)

今回ご覧になられた方は、みなさん絶賛されているので、
詳しくはそちらに譲りますが、唯一いつもと違ったのは、
これも皆さん書かれているとおり、「保護者モード」。
不慣れな相方に合わせたセーブ・モードでもあり、
のびのびしていたのはヴァリエーションのみでした。(^^;)

陽気な雰囲気はバジルにぴったり。
あまり浮気しそうにない、真面目な兄ちゃんでしたが、
それは彼のお人柄ということで。(^O^)

相方の寺田さんについては後ほど触れるとして、
良い意味悪い意味で印象深かった人たちはというと...。

サンチョ・パンサの吉本さん。
本来なら「もったいない」と言うべきですが、
あの姿でさりげなくキレのある動きができるのは、
彼だからでしょう。(^O^)

キトリの2人の友人は、まゆみさんと小野さん。
配役が発表になったとき、おもわずVサイン。(^o^)v
2人とも、期待どおりの出来でした。
それどころか、2人のキトリを観たい。

まゆみさんも順調に成長しているようですが、
こうして並んでしまうと、軍配は小野さんに。
小野さんが終始音楽をリードしていたのに対し、
まゆみさんはなぜか遅れ気味。惜しいなあ。
ブログで「大変だ」みたいなことを書いてますが、
外国のダンサーたちには当たり前のことなのだから、
志を高く持って、がんばれー。(^^)/

エスパーダは貝川さん。
彼の持ち味であるやわらかい動き、つながりが出てきたようですが、
この役に求められるのは、キレでしょ、キレ!
配役を考えた人に、「ドンQ」観たことある?
と皮肉の3つも4つも言いたい。(`ヘ´)
マイレンさんが2人いればなぁ! と、マジで思いました。

ギターの踊りは湯川さん。
大森さんの濃厚な表現を知ってしまうと物足りません。

このギターの踊り、本来はどういう物語を内包しているのか、
ご存知の方にご教示をいただきたいのですが、f(^^;)
大森さんの憂いに満ちた表情と仕草は、観る者の想像力をかきたてます。
エスパーダと恋仲だったのに、捨てられたのかな?
あるいは良い仲になったのに、旅一座故、
この街を去らなければならないのだろうか...。

けれど湯川さんには、まだそれがないのです。
踊りは綺麗なのですけどねえ。

QPはさいとうさん。
いやぁ、こうなるともう、名人芸ですね。(^^)
音楽とシンクロした動きの気持ちの良いこと!
彼女のほかの役も観てみたいのですが、
といって彼女のQPなしの「ドンQ」というのも...。

森の場面では、彼女を中央に女王とキトリの3人が並び、
同じ踊りをする場面がありますが、15日は彼女が一番輝いていました。
予想はしていましたが、だれが主役かわからん...。(^^;)

ボレロは楠元さんと貝川さん。
貝川さんのような表現もありかも、とその場は思いましたが、
自宅で05年の映像を見て、それが気の迷いだとわかりました。
楠元さんが、もったいない!(uu;)

そして第2ヴァリの長田さん。
配役発表時のもうひとつのVサイン。v(^^)v
このヴァリ意外にも群舞に混ざっていて、
おや? 良い動きのダンサーがいるぞ!?
と注目すると、彼女でした。(^^)

昨日の配役でいじるとしたら、
キトリに小野さん、森の女王に長田さん、
小野さんの穴にさいとうさん、QPはダブル・キャストの相方高橋さん、
エスパーダとボレロに...ゲストでメルクリさんは反則か。(^O^)

余談ですが、バレエ・ファンの間では、
たぶん有名なブラボーお姉さんがいます。
顔も知らないし、ひとりなのか、
似た声質の人が複数いるのかもわかりませんが、
大きすぎず多すぎず、絶妙なタイミングで入れてくるので、
場の雰囲気を盛り上げてくれる良い人です。(^^)

惜しむらくは、贔屓というよりも色眼鏡をかけているので、
ブラボーにいまひとつ信頼をおけないことでしょうか...。(uu;)

キトリの寺田さんは、怪我による「くるみ」降板の仕切りなおし、
今回が初役どころか主役初デビュー。
階級はまだコール・ドですから、まさに大抜擢です。(^^)

実はここ数年、新国の舞台にあまり満足感を得られず、
最近はすっかり疎遠になってしまっていたので、
寺田さんの名前と評判は耳にするものの、
彼女を意識して観た記憶がありませんでした。
だもんで、とても楽しみにしていたのですが...。

初役の緊張、怪我への不安を考慮しても、
残念ながら期待はずれでした。(uu;)
肩に思いっきり力の入っていた1幕は観なかったことにして、
盛り返してきた後半も、ソツなくまとめたという印象で、
抜擢された新人のわくわく感、将来への期待感はありませんでした。

新国ダンサーの例に漏れず、スタイルの良い、
悪い虫がつきそうなキリっとした美人ですが、(^^;)
どうも見かけとは異なりおっとりした性格らしく、
踊りからもそれが見受けられます。

...って、配役した奴、出てこい! 凸(^^)

私は、定番にこだわらないどころか、
むしろ意表をついた配役を楽しむ観客ですが、
それは力のあるベテラン・ダンサーの話であって、
まだ卵の殻が付いてるようなダンサーに
演らせるようなことではないでしょうに!

でも、確かに上手なダンサーではあるようなので、
次はもっと自然に踊れる役柄での舞台に期待しましょう。
凹まずに、ガンバレ! (^^)

       *     *     *

今回の舞台、女性主役の背景を知っている人なら、
相方の男性主役がしっかりしており、
脇役にも力のある人たちがそこそこ配されていたのと、
指揮者が舞台を良く見ているバクランさんで、
オケもこの不況で出番が減り、三軍はリストラされた?
という出来の東フィルだったため、そこそこ楽しめたと思いますが、
それを知らない観客には、やはり可哀相でした。

若手を育てるためには、
このようなケースも必要だというのは理解できますが、
それがバレエ団のエゴであってはなりません。
一期一会の観客に失礼です。

       *     *     *

群舞も含め、牛歩ではあるけれど、進化は感じられました。
気になる踊りや演技をする人が、ちらほら。(^^)
群集シーンでは、手を抜かずにいろいろ小芝居もしてるし。
キトリのお家でワイン? を飲んでいた女性、
グラスを満たしてくれたちび店員にチップを渡すやりとり、
良い感じでしたよ。(^^)

でも、「ここはこうする場面だから」と、
ファスト・フードの店員のような演技の人たちもまだまだ沢山。
人間の行動には、かならず理由があるんだよ〜。(^^;)

苦言をもうひとつ。
終盤、ちびQのひとりがコケたとき、舌打ちをした感じの悪い観客が。
それはないでしょ。大人としての恥を知れ。

幸いちびQに怪我はなく、
すぐに立ち上がって元気に踊ってました。(^^)
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