雨の合間を縫って駅前まで出たとき、そば香を覗いたらたまたま二席空きがあったので、まだ未食の期間限定「とろろそば」を頂くことに。
まずはピッチャー状の徳利に入った蕎麦つゆがサーブされた。そして程なく涼やかな釉薬で彩色された大振りの器で、キリリと冷水締めされた蕎麦にボリュームのあるおろしとろろ芋がかかってやってきた。とろろの真ん中にはウズラ卵、添え付けは葉三つ葉と刻み海苔だ。
小皿に載った刻み葱と山葵をとろろに移し、ここにピッチャーから蕎麦つゆをたっぷりとかける。程良く混ぜ返して蕎麦にとろろを馴染ませ徐に啜る。余り上品ではない音を立てながら旨味ととろみを両方味わう至福・・。山葵でちょっと辛い、粘りの強いとろろは蕎麦との絡みが最高で得も言われぬ調和を見せる。
この店主は何を作らせても卒なく美味しく、そして凛とした佇まいの料理を出す。良い仕事をしている。
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