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2009年07月28日12:37

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【バレエ】NBA「ゴールデン・バレエ・コー・スター・ガラ」(27日)

まずはぴ〜さんにお礼を。
日曜公演の様子、ソッコーでアップしてくださって、ありがとー。(^o^)/
おかげで素敵な公演を見逃さずにすみました。

       *     *     *

前回の日記に記したとおり、
ゆうべの公演、当初は見送るつもりでした。
というのも、2007年はヤンヤン・タンの名前に引かれて足を運び、
彼女には十二分に満足したものの、(^^)
別のお目当てダンサーのドタキャンもあって、(UU;)
総体的にはいまひとつだったからです。

けれど今回は、大物はいない代わり、力のある中堅どころ、
あるいは今後が期待されている注目の若手を揃え、
演目の多彩さもあって、見応えのある内容でした。(^^)

しかし、平日の6時開演って、どうにかならなかったのでしょうかね。
がらがらという印象ではありませんでしたが、満遍なく歯抜け状態でした。

...おかげで希望の席が残っていたので、文句は言えませんが。f(^^;)


★第1部

「ライジング・スターズ」
NBA全国バレエコンクール男性ファイナリスト

グノーの「ファウスト」の曲を使い、
振付はここの芸監を務める安達哲治さんの手によるもの。

バレエ学校の生徒たちが、学年別のチームに分かれ、
演技を披露する、というような感じの作品で、
中学生から高校生の今時イケメン・ダンサー17名が熱演。

日本人もスタイル良くなったねぇ、と感慨を覚えます。
技術的にはまだウマヘタ以前の段階ですが、
上級生(?)チームのセンターを踊っていた一人だけは、
即戦力としてやっていけそうでした。キミの名は? (^^)


「フーガ」
ヤニーナ・パリエンコ
アレクセイ・コリャーギン

バッハの曲を使ったコンテで、振付はダビット・ボンバーナ。
ダンサーは2人ともボリショイからの客演ですが、
ともに2008年にモスクワ州舞踊学校を卒業して入団した、
まだタマゴの殻がお尻に付いている状態。(^^)

おそらく実戦舞台でのコンテは経験がないのでしょう。
基礎的な動きは良さそうですが、
カマボコにはなってませんでした。(^^;)


「タリスマン」
原嶋里会
秋元康臣

原嶋さんはNBAのプリンシパル。
大輪の華というわけではないですが、
私好みの手足がしなる流れるような動きのできる方で、
こういう人を観るたびに、もっと公演数が多ければ、
どこまでのびるのだろう、と日本の環境を残念に思います。

秋元君は、2月に観た「バレエ・リュス・ガラ」で気になった、
ここの若手プリンシパル。プロフィールを見ると、
2000〜2006年、ボリショイで学ぶ、とあります。
やはり本場仕込みは違うなぁ。(^o^)


「ソナチネ」
オクサーナ・クチュルク
ロマン・ミハリョフ

クチュルクさん、相変わらずお美しい。
ミハリョフさんは風貌がヴァリシニコフに似てきた?

マールイ・ファンとしては2人に再会できたのは嬉しいのですが、
クチュルクさんのポアント音、いまだ改善されていません。
今回はみな静かな人ばかりなので、ひとり目立っていました...。(UU;)


「サタネラ」
エフゲーニャ・オブラスツォーワ
ヤロスラフ・サレンコ

女性はいわずとしれたマリインスキーの若手注目株で、
期待を裏切らない魅力的な舞でした。
しかも笑顔が実にキュート! (^^)

しかし! サレンコさんが絶不調。(>_<)
一人で踊っていてもキレがないのですが、
あまりの悲惨さに、あっけにとられてしまったのがサポート。

オブラスツォーワさんとシクリャーロフ君のお笑いコンビは、
バレエ・ファンの間では有名ですが、
そのシクリャーロフ君のサポートが上手に思えるほど。
いったい、なにがどうしたんでしょう...。


「スターズ&ストライプス」
シャロン・ウェナー
久保 綋一

コロラド・バレエのプリンシパル・ペア。
バランシンの小気味良い演目を、元気に踊ってくれました。
マイナーなガラ公演でしか見かけないので、
2人の全幕も観てみたいなぁ。


★第2部

「アザーダンス」
アシュレイ・ボーダー
サイモン・ポール

ショパンの曲を使ったロビンスの小品で、生ピアノの演奏付き。
恋人たちの「時」の一部を切り抜いて描写したような、
観る者をちょっと切ない、甘酸っぱい気分にさせてくれます。

ボーダーさんはNYCBの、ポールさんはヒューストンのプリンシパル。
ポールさんもなかなかですが、なんと言ってもボーダーさんが良かった。
丁寧で流れるような、私好みの踊りのスタイルをする方です。
(2004年公演では「フー・ケアーズ?」などを踊っていました)

けれど昨今のNYCB、コストパフォーマンスはけして良くない、
という話も耳にするので、秋の来日公演は見送るつもりでいますが、
もし彼女クラスのダンサーが大勢いるのであれば、観てみたくなります。


「村のドンファン」
ヤニーナ・パリエンコ
アレクセイ・コリャーギン

「ロダン」で有名なレオニード・ヤコブソン、
こんなコミカルな作品も作っていたのですね。
ドンファンと彼に弄ばれる少女、というよりは、
ピッピみたいなおさげ髪の女の子とやんちゃ坊主の喧嘩、
みたいな楽しい内容です。(^o^)

2人の動きも「フーガ」とは一転、生き生きとし、
ボリショイ・ダンサーの本領発揮という感じ。
次の来日時には成長した姿が観られるかな。(^^)


「葉は色あせて」
シャロン・ウェナー
久保 綋一

ドボルザークの曲を使ったチューダーの作品。
「スターズ・・・」とは正反対の、秋色をしたもの悲しい雰囲気の作品で、
コロラド・ペアの多彩な表現力を堪能しました。(^^)


「ドリーブ組曲」
ミュリエル・ズスペルギー
カール・パケット

パリオペのプルミエ・ペアです。
こういう公演の中に入ると、それなりに存在感がありますね。
パリオペのダンサーらしい、品のある優雅な踊りでした。(^^)


「海賊」
アディアリス・アルメイダ
ジョゼフ・ガッティ

今回、ぴ〜さんイチオシのふたりで、コレーラさんとこのペア。
女性はプリンシパル、男性はソリストです。
いや〜、ぴ〜さん、納得です。(^^)
これをトリでもいいくらい、会場は盛り上がってました。(^O^)

アルメイダさん、新国ファンは一目で拒絶反応起こすんじゃないか、
というほど立派な太ももをしていますが、
(そういえば、ボーダーさんも細くはないですね)
その筋肉は伊達でない、迫力のパフォーマンスでした。(^^)

一方ガッティさんは割り箸のような体型ですが、
軽量化の恩恵とはこういうことか、と思わせる、
スピーディでキレのある踊り。まさに正統派のアリでした。
先日、異端のアリを観たばかりだったので、
その対比が面白かったです。ここ、来日してくれないかな〜。(^^)


「ドンQ」
クリスティナ・タランティエフ
アレクセイ・タランティエフ

モルドバ国立オペラ・バレエ劇場の夫婦ペアで、
女性はプリンシパル、男性はファースト・ソリスト。

アレクセイさんはいささかもっさりしていますが、
クリスティナさん、たしかにオディールが似合いそう。
バジルを見る目つきも、ちょっと悪女っぽい。(^O^)
勢いでがんがん踊るタイプのようですね。

2幕から、後方で男性のブラボーが盛んに上がっていましたが、
あれは1幕で出番の終わったコたちだな。(^m^)


「デフィレ・ドゥ・ラ・ダンス」
NBA女性ダンサー
ゲスト全員

アマデウスの曲を使った安達さんのオリジナルで、
チュチュ姿の女性ダンサー総勢40名が、
さまざまなフォーメーションを展開します。
個々の踊りは特に目を引くものではありませんが、
そこそこ揃っているので、見栄えはします。

ほどなくして、
彼女たちと同じ姿に衣装替えしたゲストたちが勢揃い。
(男性もそれにあわせて白い王子姿)
つまり、最後は58名が舞台上に。まさに祭りのフィナーレでした。(^^)

       *     *     *

NBAも今年で15年目、ダンサーたちもここ数年で、
ようやく様になりつつあるというところでしょうか。

裾野を広げるという意味では、
お教室バレエは有効な手段です。

問題は、そこで発掘された優秀な人材を、
いかに効率よく育てていくかだと思うのですが、
日本のバレエ環境では、それが最大の難問なのでしょうね...。
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